前回に引き続き彫金に使う工具を紹介していきましょう。
歯医者で見かけるような先端を高速で回すための機械です。
青い方が本体。黒い方がハンドピーズ。本体に電源と各種調整機能(回転の方向、速さ等)が付いていて、ハンドピーズを持って作業します。
ハンドピーズの先端は様々なポイント(下記参照)を取り付けて用途によって使い分けます。
リューターに限らず、工具はそれぞれピンキリですが、リューターに限ってはやはり良い物をお勧めします。
回転速度はどんなリューターも大きく変わりませんが(そしてそこまで重要ではありませんが)、
・トルクが強い(さらにオプションで高トルクのものもあったり)
・軸が非常に安定しているので長時間使っても疲れにくい
・気が利いている(例えばハンドピーズにスイッチが付いていたり、無段階調整が可能なフットペダルが元から付いていたり)
・メンテナンス等非常に対応がしっかりしている
といった点が強みです。
特に使っているリューターに問題が起きた時、預かりの間メーカーによっては「同じ機種」を代替え機として貸してくれるところもあったりと、
結局値段が高いものほどは後々長く使えたりします。
上のリューターの先端に取り付ける工具。
削る、磨く、穴あけ等用途によって様々な種類のポイントがあり、場面によって使い分けます。
最初はどのポイントがどういった特徴があって、何を選んだら良いのか分からないと思います。
同じ用途でも様々なメーカー、種類、形などがあるので、「どれが自分に合っているか」は試してみないとわかりません。
なので、もしこれから彫金を始めたい、と思っている方はまずはどんなものが作りたいのか明確にした上で、どんなポイントがあるとやりやすいのか、彫金工具屋さんなどで色々と質問して、そして色々と試しに使ってみると良いと思います。
またはCONTACTから質問していただいても構いません。僕が分かる範囲でアドバイスさせていただきます。
ジュエリー・アクセサリーを作る上で設定した寸法通りに製作するのは非常に重要です。
特にゴールド、プラチナなどは1gで大きく金額が変わるので、寸法や重さの設定がとても大事で、そのためには制作中に諸々測らなければいけません。
それからリングサイズをチェックしたり(サイズ棒、写真一番右)、罫書き(ワックスや地金に加工するための線を直接書く事)に使用する工具があったりと、色々です。
写真中央上にある輪っかがたくさん付いた工具は下で説明します。
指のサイズを測る工具です。
各リングには1〜30まで数字が振ってあり、指を通す事で指のサイズ、号数が分かります。
ネットで検索すると指の号数を調べるための色々な方法が載っていますが、リングゲージで調べるのが最も間違い無いと思います。
アクセサリーショップやジュエリーショップに行くと、リングゲージで自分の指の号数を測ってもらう事ができます。
ちなみに、リングの幅によって同じ号数でもきつさが変わります。幅の細いものは緩く、幅の広いものはきつくなります。
そのため、リングゲージも幅の細いものと広いものがあるのです。
アクセサリー・ジュエリーを製作する際、様々な場面で穴あけが必要になります。
穴を開けるためのドリル刃と、ドリル刃を固定して回すためのピンバイスです。
特に石留めの際の下穴開け等繊細な穴あけには微調整が出来るピンバイスが良いです。
ドリル刃を取り付けて電動で穴あけをする工具。10mmのドリル刃まで取り付け可能です。
ピンバイス(手作業)よりも早く、そして直角が出やすいので、数の多い穴あけや太いドリル刃を使用する際に重宝します。
だんだんと長くなってきたので今回はこの辺りにしましょう。
次回以降ももう少し続きますので、お付き合いください!
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カテゴリー: 道具・工具