実は、今後具体的にアクセサリーの作り方をこのブログで紹介していこうと思っています。
実際にオーダーいただいたリングやネックレスの製作工程を順に紹介していく予定です。
ただ、その前に、このブログを見ている皆様にもある程度の知識が無いと分かりにくいのでは無いか?と思ったので、まずは周辺の説明からしていきたいと思います。
本当は実際の作り方を紹介しつつその辺の紹介も出来ると良いのですが、おそらくヒッチャカメッチャカになって、話の筋が分からなくなってしまうと思うので、別々に書くことにします。
アクセサリー・ジュエリーを作る上で欠かせないものが工具、道具ですよね。
という訳で、今回は彫金作業に欠かせない道具の紹介をしたいと思います。
いわゆる彫金作業というとジュエリーやアクセサリーを製作することを指すとお考えの方もいるかと思いますが、実際には読んで名の通り金属を「彫る」作業を彫金と言います。
鏨(たがね)と呼ばれる鉄の刃物で金属を彫ったり、ヤスリで削ったり、という作業自体を彫金と言うのですが、G-IRONはキャスト製法での製作が多く、厳密に言うと「彫金作業」自体は少ないです。
ただ、作業の内容によってこれはワックスカービング、これは鍛金、これは鋳金、と分けてもしょうがないので、まとめて「彫金」と呼ぶようにしています。
実際、ワックスカービング用の工具も全て彫金工具の仲間ですし。
カオティック、グラインド、スクリーモ、ファスト、デス、細分化すると色々ありますが、まとめて「ハードコア」と言っているようなイメージです。
(分かりにくかったらすいません!)
彫金工具紹介
さて実際に彫金で使う工具を順に説明していきたいと思います。
順不同、重要後は関係ありません。
鉄鋼ヤスリ
彫金作業をする上で欠かせない工具の筆頭と言っても過言ではないでしょう。
ヤスリを金属に当てて「押す」ことで削ります。
荒目>中目>細目>油目と用途によって荒さが異なり、場面によってヤスリを使い分けます。
精密ヤスリ
鉄鋼ヤスリの中でも特に小さいものを精密ヤスリと言います。
細かい部分の削りや仕上げに使用します。
糸のこ
鉄製の細いノコ刃を取り付けて使用します。
刃を下向けに取り付け、金属に当てて「下に引く」ことで切ります。
ノコ刃は6>5>4〜〜0>1/0>2/0>〜〜6/0>8/0と太さがあり、6が最も太く、8/0が最も細いです。
材料の硬さ、厚み、きりぬく模様の細かさなどで使い分けます。
その他にもワックス用のノコ刃など、種類も様々で、柄も形状や奥行きなど様々な種類があります。
金槌、木槌、芯金、ヘラ、キサゲ
(左から、キサゲ、超硬ヘラ、ヘラ、芯金(小)、芯金(大)、木槌、金槌、ゴムハンマー)
金槌と木槌は地金を叩いて伸ばしたり、リングのサイズを叩いて調整したり、槌目をつけるのに使用します。
他に歪みの調整にゴムハンマーなども使用します。
ちなみに、槌目とは金槌でつけた細かな凹みのこと。
↓はリングの腕部分に槌目が入っています。
さらに金槌も用途によって形状やサイズが様々で、上の画像の真ん中にある小さな金槌は彫刻や石留めの際に使用する「福槌」です。
芯金(しんがね)とは、リングを作る際に芯金に通して金槌や木槌で叩き、リングの真円をだしたり、サイズを調整したりするための工具です。
ヘラ(ヘラ棒)とは、仕上げの際にこのヘラ棒を作品に強く押し当ててこすることで地金の細かな傷を潰して磨くための工具。
その作業を「ヘラがけ」「ヘラ磨き」とも言い、強く押し当てる事で結果的に地金が締まり硬くなります。特にプラチナの加工時にはとても重要な作業です。
キサゲとは、先端を鋭利に研いだ金属製の棒で、金属を削るのに使用します。
表面の凸凹を均一に削る事が出来ます。
とりあえず書き始めましたが、数が多くこの程度の紹介でも相当長くなりそうですね。
今回はその1ということで、何回かに分けて徐々に紹介していきますので、続きをお楽しみに!
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