オーダーメイドアクセサリーの価格を安いと思うか高いと思うか
それは人それぞれの価値観によりますので一概には言えません。
ですが、自分の本当に欲しいものをゼロから作る、つまり世界に一つだけのアイテムを手に入れる事ができると考えると、決して高いものではないと思います。
大量生産でそこら中にあるものを安く買うのが好きな人もいるかもしれませんが、少し頑張って自分だけの一品を手に入れる喜びはまた普段の買い物とは違った喜びを感じる事ができると思います。
それにしっかりとメンテナンスしていけば一生モノとして使用できますので、長い目で見たら安い買い物かもしれませんよね。
そういった視点で考えると、少し敷居の高いオーダーメイドアクセサリーもハードルを下げて見る事が出来ると思います。
・・・とは言え!
とは言えですよ。
自分が欲しいアクセサリーがあったとして、それを作ってもらうのに一体どのくらいの金額がかかるのか?
全くわからない状態ではやはり頼みにくいのが人情ってもんでしょう。
ですので、「これくらいのアイテムを作るならこれくらいの金額がかかります」という参考価格を過去のオーダー品を用いて紹介していきます。
今まで
第1回はピアス編
第2回はリング編〜その1〜
第3回はリング編〜その2〜
第4回はネックレス編〜その1〜
と紹介してきました。
第5回の今回は「ネックレス編〜その2〜」として紹介していきます。
オーダーメイドアクセサリーの参考価格
ネックレス編
ここ数回の記事でも書いていますが、クリスマスに限らず、恋人や知人友人にサプライズでオーダーメイドアクセサリーをプレゼントしたい!という場合は、ネックレスがオススメです。
理由は簡単。サイズを(リングやブレスレットのように)気にする必要が無いからです。
相手のリングサイズや手首の太さを分からなくてもネックレスであれば問題ありませんからね。
プレゼントに限らず、オーダーメイドを初めて依頼する、という方にも実はオススメです。
自分のリングサイズが分からない、という方も非常に多いですからね。
さて、それでは本題です。
まずはこちらのアイテムからご紹介。
「走」ペンダントトップ – SV925、φ20mm、厚み2mm
参考価格¥25,000
丸いコイン状のフラットな板に「走」の一文字のみを彫ったシンプルなペンダントトップ。
文字一文字という潔さで、周りを囲う丸いライン以外他の装飾が一切ないため文字がとても主張しています。
裏面もフラットで無駄な装飾は一切なしなので、価格的にもかなり抑えめ。
かといって、「一文字だから安い」という訳ではないんです。
あくまでも彫刻として作業しやすいか否かがポイントなので、例えばものすごく複雑な文字で一文字であれば金額は上がりますし、シンプルな字体であれば文字数が増えてもそこまで金額は上がりません。
「使いやすいサイズ感でシンプルな彫刻が入ったペンダントトップ」の基準的な捉え方をしていただければと思います。
次に、同じような丸い形状でもこういったパターン。
シールド風ペンダントトップ – SV925、φ23mm、厚み3mm、赤珊瑚φ2mm
参考価格¥50,000
形状としては上の「走」トップと同じようなものですが、装飾といった意味ではかなり違いがあります。
例えば中央の百合の紋章のようなマークは浮き彫りで、その他の部分は細かな傷をつけてつや消しにしていますし、中央には赤珊瑚をセットしています。
さらに裏面にも文字を彫っています。
サイズも少しだけ上の作品よりも大きいので材料費としても確かに多少は上がります。
ですがそれば微々たるもので、やはり最も金額に大きく影響するのは装飾の部分、つまりどれだけの時間が手間がかかるか、な訳です。
金額が倍ほど、ということは、つまり時間も倍近くかかる、という事でもあります。
石の金額や石留め工賃もあるので正確に倍、という訳ではありませんが。
同じようなサイズ、形状でも、デザインによって大幅に金額が変わる、ということを今まで散々書いてきましたが、具体的には今回紹介したような内容、という訳です。
さらにこんなものも。
丸オニキストップ – SV925、φ40mm、厚み5mm、キュービックジルコニアφ2.5mm×40pcs、オニキス丸板φ35mm
参考価格¥95,000
こちらも同じ丸ではありますが、サイズ、厚み共に段違い。
さらに裏からはめ込んでセットするオニキスの板はこの作品のために特注しました。
そして枠には2.5mmのキュービックジルコニアを所狭しとセットしています。
そしてこの特注サイズのバチカン。お持ちのチェーンに合わせるため、とてつもなく大きなバチカンとなりましたが、これが可能なのもオーダーメイドならではでしょう。
実はシルバーの部分は文字以外は全て貫通していて丸い枠部分のみなので、見た目ほど使っていないのです。
なのでシルバーのみの材料費としてはそこまで高いものではありません。
またキュービックジルコニアも価格としては安いものです。
オニキスの板は特注サイズなのでそれなりに金額かかりましたが、材料費としてはそこまで高いものでもありません。
結局は原型製作工賃、石留め工賃、その他組み立て、磨きなどの仕上げ工賃などなど、材料費以外の工賃が最も高くつくのです。
つまり、装飾や仕上げが増えるほど価格が上がってく、ということです。当然ですが。
そんな点も考慮に入れた上で、自分の中の予算と折り合いがつくのか、考えてみるといいかもしれません。
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今回はメダル状の丸いペンダントトップを3点紹介しました。
アイテムのサイズによる違いよりも、デザインその他仕様によって大きく金額が変わってくる、ということをご理解いただけたかと思います。
ネックレスはまだ紹介したいものがあるので、このシリーズもう少し続けます。
というわけで次回もよろしくお願いします!
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