自分の思う理想のアクセサリー。
それを手に入れるにはオーダーメイドで製作を依頼するしかありません。
そこで気になるのが「自分が欲しい(作りたい)アクセサリーは一体いくらくらい金額がかかるものなのか?」だと思います。
もちろん中には「値段なんか気にしないよ!」という方もいますが、多くの人はどうしても金額が気になるとことでしょう。
実際には打ち合わせ〜(必要に応じて)デザイン製作〜お見積もりと段階を踏んでいけば、自分が欲しい(作りたい)アクセサリーの価格が分かる訳ですし、お見積もりを確認してから実際に製作を依頼するか否か検討すればいいのですが、
自分の想像とお見積もり金額が大きく違った場合は、上の作業自体がある意味で無駄になってしまいますし、残念な気持ちばかりが残ってしまう事にもなりかねません。
なので、あくまで参考までにですが、自分が欲しいアイテム(例えばモチーフやサイズ感など)が「大体いくらくらいなのか」というのを事前に知っておく事は大事な事だと思います。
というわけで、前回から過去にオーダーいただいた作品を元に、ある程度の参考価格を記載して紹介しています。
あくまでも参考程度ですし、自分が欲しいアイテムのイメージが紹介する作品と全く違う、という場合もあるかもしれませんが、G-IRONの基準的な意味で受け取っていただければ幸いです。
前回はピアス編だったので、今回はリング編いきたいと思います。
ちなみにリングはその形状やデザインによってかなり幅があり、色々と参考になる作品も多いので、何回かに分けて紹介していきます。
オーダーメイドリングの参考価格
まずはこんなリングを紹介します。
シンプルでボリュームのあるリング – SV925、リングサイズ17号、
参考価格¥36,000(ペア)
見た通り非常にシンプルなリング。ですが、実はリングが微妙に歪んでいて、横から見たときにエタニティマーク(数字の8を横にしたような文字)に見えるようになっています。
さらに、リングの内側にはそれぞれ文字が彫ってあり、地金から製作するのは少し難しい形状。
なのでワックス原型を製作してキャストで製作しました。
リングの太さは4mmと3mm。太さや内側の文字が違うので、それぞれ原型を製作しています。
非常にシンプルなので金額的にも安くなる、と思いきや、実は細かな部分にもこだわりが詰まっていて、それなりの金額がかかります。
金額のそれぞれの内訳は4mmの太い方が¥19,000、細い3mmの方が¥17,000といった感じです。
例えば、歪みのないフラットなリングで内側の文字がないものであれば、4mmで¥12,000、3mmで¥10,000程度でしょうか。
続いてはこんなリング。
象リング – SV925、リングサイズ9号、幅7.5mm、厚み1.5mm
参考価格¥35,000
こちらは平打ちのリングにご希望の象の模様を彫り込み、リングの内側に文字を彫ったもの。
象は線画のように見えますが、少し立体的に彫刻されています。
またリング内側の文字はぐるっと一周するように彫られています。
サイズも小さくボリュームもあまりないので、地金代はかなりやすく治ります。
最も金額的にかかるのが(大体の作品の場合そうですが)ワックス原型の製作工賃。
中でも表面の象や内側の文字の彫刻で手間がかかるため、地金のボリューム感と違いオーダーメイドの場合はそれなりの金額がかかります。
(例えばリング内側の文字がなければ、当然その分価格は下がります)
シンプルな平打ちにご希望の模様や文字を彫る、ある意味オーダーメイドリングのスタンダードとも言える作品で、価格的な基準になるかもしれません。
同じ平打ちでもこんなリングもあります。
Believe in tomorrowリング – SV925、リングサイズ23号、幅14mm、厚み3mm
参考価格¥52,000
こちらも上のリングと形状的には同じ平打ちリング。
ですがリングのサイズ、幅、厚みと全ての面においてボリュームがあります。
当然その分地金代(材料費)がかかりますし、リング表面には一周文字を彫っているので、原型の製作工賃も高くなります。
そしてこんなリングも。
文字リング – SV925、リングサイズ14号、幅15mm、厚み2mm
参考価格¥46,000
こちらはリングサイズは14号ながら幅が15mmあるので、かなりボリュームがあるように見えますが、厚みが2mmで上のリングと比べるとボリューム感はかなり少なくなります。
ですので材料費としては比較的安価となりますが、表面に多くの文字(文章)が入っているため、それだけワックス原型の製作工賃は上がります。
ちなみにリング内側には文字はありません。
さて、今回最後に紹介するリングはこちら。
紗綾柄リング – SV950、リングサイズ22号&11号、幅6mm、厚み1.5mm
参考価格¥63,000
こちらも形状的には平打ちリングで、ボリュームも大きい方ではありません。
また、地金(SV950)から直接製作しているので、原型製作の工賃もかかりませんし、リング本体「のみ」であればかなり安価で製作できます。
大体1万円前後くらいでしょうか。
ですが、見てお分かりの通り、模様が入っていますね。それもかなり細かく全体的に。
この模様はサンドブラストで表現しているんです。
サンドブラストとは、その名の通り砂の粒を作品にぶつけることで表面に細かな傷を付け、梨地(つや消し)にする技法の事。
サンドブラストでつや消しにしない部分はマスキングでカバーする事で、模様をつける事が出来る訳です。
このマスキングを全て手作業で細かくカットしているために、それだけ工賃が上がってしまっているんですね。
例えばもっとシンプルで大きな模様であれば、当然その分工賃は下がります。
つまり、サイズが小さければ安いか、と言うとそうでもなく(材料費的には安いですが)、デザインの細かさ(作業のしやすさ)によって金額が大きく変わる、と言う事なんです。
さらにこのリングは全面に模様を入れているので、その分価格が上がってしまった、と言う訳です。
とは言え、このリングは実はかなり以前に製作したもので、今現状で同じようなご依頼が来た場合、おそらくレーザー刻印での彫刻をお勧めします。
もちろん「どうしても手作業で!」と言う事でしたら作業させていただきますが、同じ模様を並べるのであれば、レーザー刻印の方が綺麗ですし、価格的にも安く出来ますので。
全てにおいて手作業がいい、と言うつもりはありません。そこは是々非々ですからね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
長くなってしまいましたが、今回は平打ちリングを中心に紹介しました。
平打ちリングと一言で言っても、全体のボリューム、幅、そして彫刻等のデザイン、さらにはその技法によって金額に大きく幅が出ます。
もちろん平打ちリングに限らず、その他のアイテム全てに言えることですが。
ですので、自分が欲しいアイテムの大まかなサイズやモチーフをイメージしておくのはかなり重要なポイントになります。
今回記載した価格を参考に、ぜひ自分だけのオリジナルアクセサリーをご検討ください!
リング編、次回も続きます!
=====================
オーダーの流れ・注意点に関して→ ABOUT
過去のオーダー作品はこちら → WORKS
お問い合わせはこちら → CONTACT
=====================