前回に引き続き、オーダーいただいたネックレス(ペンダントトップ)の作り方紹介を進めていきます。
今回のオーダー品は全3パーツ構成となりますが、そのうちの2つをワックスで製作します。
正確に言うとワックス原型を製作して、それをもとにキャストで地金にしたパーツを利用します。
そして、その2つのパーツの中の土台となる板の部分が前回完成しました。
まずは裏面。
かなり迫力のある文字を中央に一つ配置。配置と言うよりは文字を彫っているんですが。
そしてこれが表。槌目模様の凸凹の部分に招き猫が配置されます。
そう。今回はメインのパーツとなる「招き猫」の製作を進めていきます!
招き猫の製作
まずは必要なサイズに大まかに切り出したワックスにデザインを印刷した紙を貼り付けます。
サイズはかなり適当ですが、どうせカットするので良いんです。が、厚みに関しては予定の厚みに近づけています。
アウトラインを出す
続いて招き猫のアウトラインに合わせてワックスをカットします。
招き猫のアウトラインはデザインナイフでしっかりとカットして不要な部分の紙をはがした上で、ワックスを糸ノコでカットします。
糸ノコの刃はワックス用のスパイラル刃。通常のノコ刃でも不可能ではないですし、細かな部分のカットなどでは使いますが、通常はカットした際の熱でワックスが溶けてしまうので、専用の刃を使用します。
ある程度大まかに糸ノコでアウトラインをカットしたら・・・
デザインナイフ、鉄鋼ヤスリ、そしてスパチュラや場合によってはリューターなどを使用してアウトラインに合わせます。
この時のポイントは、とにかく「直角を崩さない」こと。
直角を崩してしまうと、この後の作業(立体化)した時にアウトラインが崩れてしまうんですね。
つまり、形が崩れたりサイズが小さくなったりしてしまうので、慎重に作業します。
招き猫に段差をつける
今回、招き猫は二匹。
大小の猫は厚みも違うので、厚みをそれぞれの猫に合わせて変える必要があります。
どうやるか。
こんな風に、紙をカットして剥がしてから、薄くしたい方を削ります。
この時にカットした紙は綺麗に取っておくと、この後の作業で少しだけ楽になります。
どうゆう事かというと、それは次の画像を見ていただければ分かります。
こんな感じ↓
段差を付けたワックスに改めて紙を貼るので、カットした紙をとっておくと良いんです。
ここまでが招き猫を作る上でのある意味準備段階。
次回から本格的に立体的な造形を進めていきます!
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