今回はオーダー頂いた結婚指輪(マリッジリング)のご紹介。
一応通常のオーダーリングとは別ジャンル、という事で「オーダー結婚指輪紹介」として進めさせていただきます。
今回紹介する結婚指輪はプラチナとゴールドのコンビネーションリング。
さらにダイヤモンドを留めて、カラーコーティングまで行った盛りだくさんの内容となっています。
早速紹介しましょう。
プラチナとゴールドのコンビネーションリング
プラチナとゴールドを組み合わせ、ラインの中にダイヤモンドを留めてブラックコーティングで仕上げました。
全体の流れとしては、
打ち合わせの際に色々な要望をお伝えいただき、それを持ち帰って後日様々な検討を行い、デザイン画の製作〜お見積もり〜実際に製作、という流れで進めました。
テーマは「ROCK」。すっきりとしたシルエットながら全体にボリューミーで、ブラックとゴールドの組み合わせがロックらしさを演出しています。
そして、ご依頼主様の奥様の祖父が使用していた、という18金のリングを一部に使って欲しい、というご要望も織りこみました。
K18リングを新しいリングの一部として再利用
元のリングがこちら↓
いやーものすごくパンチ効いてますね!
金の鷲にダイヤモンドが14石セットされた(良い意味で)極悪なリング。
装飾も非常に細かくて、全体にとても綺麗な作品なので、これを溶かすにはさすがに忍びない、という事で最初はそのまま使う事を提案しましたが、「さすがにこれは着けないんで、再利用しちゃって下さい(笑)」とのことで新しいリングの一部として生まれ変わらせる事に。
まずは留まっているダイヤをすべて外します。
石留めもかなり丁寧で、石を外すのはなかなか苦労しましたが、無事すべての石を外しました。
実はこのダイヤも新しいリングに使ってほしい、という事で再利用しています。
その後、石をすべて外したリングをバーナーで溶かしました。
さすがに溶かしている時は少し心苦しいような感じもありましたが、いざ溶かして型に流し込むと「素材」として無駄なく使おう!と心新たに作業に向かうことができました。
この後、この四角いゴールドを叩いて伸ばして、必要な幅、厚みに調整しています。
リング本体はワックスから製作。
(ワックス原型の作り方は過去ブログを参照して下さい)
これ↓がワックス原型。
中央の溝に加工したゴールドをはめ込むため、溝は深く、そして一定の幅で仕上げています。
そしてキャスト後、プラチナ(Pt900)になったリングの湯道取り〜傷取り〜磨き、と行って、ゴールドをはめ込んでロウ付け。
ゴールドは事前にある程のサイズに加工しておいてから、最後は現物合わせで調整しつつはめ込んでいます。
その後磨き〜石留めと行い、腕中(内側)にレーザー刻印を入れ、最後にプラチナの部分にブラックのコーティング(ブラックルテニウム)をして完成となりました。
完 成
幅6mmと5mm、厚み2mmという結婚指輪としてはかなりのボリュームで、存在感抜群。
角はきれいに面取りしているので着用時のストレスもありません。
ブラック×ゴールドという色の組み合わせ、ボリュームのあるシャープな形状、さらにリング腕中(内側)に彫られた刻印(の字体)がRockらしさを演出しています。
ダイヤモンドはご依頼主様のお子様の名前にちなんで8個づつセット。
お預かりした金の鷲リングに留まっていた14石と、足りない分は新たに仕入れました。
当初の打ち合わせから様々な紆余曲折を経てこのような形にまとまりましたが、結果的には非常に喜んでいただき、製作者冥利に尽きる作品となりました。
ご依頼ありがとうございました!
末長くお幸せに!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Pt900結婚指輪 18号&11号
素材(Material): Pt900、K18、Daiamond(約0.1ct×2)
サイズ(Size):18号-幅6mm、厚み2mm 11号幅5mm、厚み2mm
参考価格:¥250,000〜
納期:約2ヶ月
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
結婚指輪のオーダーの際は直接お会いしての打ち合わせをお勧めします。
メールでのやり取りも可能ですが、一生身につけるものなので、顔を突き合わせてお話しするのがベストだと考えます。
時間、場所などは可能な限り対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
=====================
オーダーの流れ・注意点に関して→ ABOUT
過去のオーダー作品はこちら → WORKS
お問い合わせはこちら → CONTACT
=====================