少しリングの話ばかりが続いていたので、今回オーダー頂いたネックレス、ペンダントトップの紹介をしたいと思います。
前回のリングでは完成品の紹介の前に作り方を一から説明していきましたが、今回はシンプルに完成品のみの紹介となります。
過去オーダー頂いたアイテムの中から、毎回チョイスして紹介しますが、あえて新しいオーダーも古いオーダーもランダムで紹介します。
技術的な面を考えると「新しい作品の方が良いんじゃないか」とも思いましたが、そこはオーダーメイドなので、技術面よりもデザインやアイデアなんかを参考にしていただければ、と考えて、あえて製作した時期をバラバラで紹介していきます。
許可をいただいたものに関しては納期や参考の価格も記載しますので、オーダーをご検討中の皆様、是非参考にしてみてください!
まずはこちらの作品からご紹介。
K10YGのネックレス
実は、当オーダーサイトに切り替わる前に完成していたオーダー品で、紹介のタイミングを逃していました。
ブログでもようやく必要最低限なことは書けたかな、ということで、今回紹介させていただきます!
K10YGのネックレス。
製作したのはペンダントトップのみですが、チェーンとのセットでご注文いただきました。
サイズは縦が約38,5mm、横が約28mm、厚みが約7mmとかなりのボリューム。
(下のパールは含みません)
正面の大きな赤い石、それから上部にある緑の石はどちらもスワロフスキークリスタル。
10金の少し控えめな金色と非常にマッチしています。
また、ペンダントトップの下にはパールビーズをぶら下げています。
両サイドにはシルバーのパーツを取り付けています。
裏面はこんな感じに↓
石(スワロフスキー)のボリュームに合わせつつ、重さを抑えるために裏面はかなり大胆に裏抜き。
裏抜きした中にさらに石がピッタリとはまるように段差を付け角に付けた爪を倒すことで石留めしています。
スワロフスキークリスタルは種類によりますが、裏面に画像のように塗装がされているんですね。
そして裏面の最大のポイントといえば、バチカン(チェーンを通す)部分でしょう。
一見シンプルな棒がくっついているだけに見えますが、最初からこの形状だと上の石が枠の中に入らず、石留めできません。さらに石を止めた後では「火」を使う、つまりロウ付けを行う事が出来ないので、火を使わずにバチカンの部分をうまく固定するため、かなり頭をひねりました。
そうして編み出した方法がこちら↓
バチカンとなる棒の先端部分に溝を作り、同じ幅で本体にスリットを開けています。
そしてキャスト後10金になってからパーツの取り付け、石留め、磨きなど一通りの作業を終えてから棒の部分の溝をスリットに差し込むことで固定される、という訳です。
構造上かなり気合いを入れて強引に外さない限り、バチカンが外れることはありません。
(実はこの方法、他のアイテムでも使えないかと密かに考えています)
正面から見るとこんな感じ↓
普段のG-IRONのテイストとは全く違いますが、それもまたオーダーメイドならでは。
とてもクラシックなイメージのペンダントトップになりました。
それもそのはず。
実は今回のネックレス。かの有名な画家、「ラファエロ」の絵の中に出てくる女性が着けているものを再現したものなんです。
気になる方は「一角獣を抱く貴婦人」で検索して頂ければ、今回のペンダントトップのオリジナルの絵が出てきます。
石に関しては中央の赤いカラーを出すためにスワロフスキークリスタルをチョイスしました。
そのサイズに合わせて全体のサイズを決めたので、オリジナルのイメージよりは多少大きなサイズになっていますが、全体としては上手くまとまったと思っています。
通常のG-IRONでは考えられないようなアイテムで、お話を聞いた時は「作れるのか?」と少し不安になる部分もありました。
まさか絵画の中のアイテムを作って欲しい、ですからね。
ですが、実際に制作してみると、裏面のバチカンの固定方法やK10YGの扱いなど、とても勉強になる事ばかりで、非常に良い経験になりました。
ご依頼いただきとても感謝しています!
この度はオーダーいただき誠に有難うございました!
さて、最後に今回のネックレスのディティールを紹介して終わりましょう。
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K10YGペンダントトップ
素材(Material): K10YG、SV925、Swarovski Crystal、Pearl beads
サイズ(Size):縦38,5×横28mm、厚み7mm(本体のみ)、パールビーズまで含めた縦幅役60mm
チェーン(Chain):K10YG 荒小豆チェーン長さ60cm、太さ2.2mm
参考価格:¥180,000〜
納期:約2ヶ月
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