前回まで3回にわたって作り方を紹介してきたオーダーメイドバングルですが、いよいよ完成品のご紹介です。
こちら!
幅は細めで厚みのある平打ちタイプのバングル。
厚み、幅ともに4mmで、断面は正方形になります。
一見非常にシンプルですが、特徴的な部分が幾つかありますので、ご紹介。
最大の特徴は側面のテクスチャ。
リューターを使い手作業で直接削っています。
ヤスリで荒らしたものとは違い、ザラザラではないのにランダムに凸凹している、まるで岩のような表情になっています。
そしてスリット部は丸く。
着用時のストレスを出来る限り無くす、という理由はもちろんですが、それ以外にも少しこだわっています。
側面のテクスチャを見ると凸凹なので四角っぽい方がバランスが良い様に見えますが、それはあくまで側面から見た場合のみのイメージ。
正面と内側は鏡面仕上げ(通常の磨き上げ)なので、側面との対比や全体のバランスを考慮して、あえて端を丸く仕上げているんです。
さらに、側面端部分には「CHEERS!」の文字を刻印。
乾杯!という意味ですが、一見シンプルで真面目なバングルを良い意味でポップな印象にしています。
側面のテクスチャとのバランスを考え、多少ランダムに打刻しています。
シンプルでありながらオリジナリティ溢れる、オーダーメイドならではの作品となりました。
ちなみに、今回のバングル、側面のテクスチャ部分は削った分表面積が増え、それだけ変色しやすくなっています。
さらに、通常の銀磨きクロスなどでは隙間に綺麗に入らず磨けません。
ですので、液体のシルバークリーナーの使用をお勧めしますが、ご自身でのメンテナンスが厳しい場合はG-IRONまでご連絡いただければ、綺麗に直します。
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SV950オーダーメイドバングル
素材(Material): SV950
サイズ(Size):内径横幅約58MM、縦44mm、バングル幅4mm、厚み4mm
参考価格:¥30,000〜
納期:約1.5ヶ月
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今回、地金から製作したバングル、ということで作り方を順を追って説明してきましたが、あくまでも全体的な流れとして参考にしていただき、個々の作業やそれに伴うテクニックなどを細かく説明することはしていません。というか出来ません。
例えばヘラがけの力加減などは文章で説明する事はとても難しいです。
実際の作品作りはトライ&エラーの繰り返しで、徐々にテクニックを身につけていくものなので、このブログを読んだからといって、アクセサリーやジュエリーが作れるようになる訳ではないんです。
ではなぜ書くのか。
僕が実際そうですが、あるものがどんな風に作られているのか、気になるからです。
例えばテレビ番組でどこかの工場に潜入。一体何を作っているんでしょうか!?的なものは気になりますし、普段使っているものでもその作り方がわかれば一層愛着が湧くものです。
そんなある意味マニアックな方のためにこのブログ、特に作り方紹介を書いている、と言っても過言ではありません。
さらに言うと、そうやって作り方を晒すことで、G-IRONの作品作りに対する考え方や思いを少しでも分かっていただければ嬉しいな、と思うのです。
そして、その上でオーダーしていただければもう言う事はありません(笑)
という訳で、今後もオーダーいただいた色々な作品の作り方紹介進めていきますので(もちろんそれだけではありませんが)ぜひご覧ください!
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