今回はリング、つまり指輪の話。
オーダーメイドリングを依頼する上で、結構な確率で引っかかる点、それは「リングサイズが分からない」です。
あなたが自分のリングサイズを熟知していて、色々なリングを着けた結果、オーダーメイドにたどり着く、という場合は今回の記事は必要ありません。
今回は、「初めてのオーダーメイドリングを作りたい!」と考えた時に、自分のリングサイズが分からないあなたに向けて書いています。
今までリングに興味もなく、自分で買ったり貰ったりということがなければ、自分のリングサイズ(つまり指の太さ)を知らないでしょうし、それで当然だと思います。
そしてさらに、人にリングをプレゼントする場合もあるでしょう。自分のリングサイズが分からないのに、相手のサイズが分からないのも当然ですよね。
なので、今回はリングサイズの測り方を説明していきます。
が、リングサイズの測り方を説明する前に、リングの具体的な名称、というか、それぞれの呼び名を簡単に説明します。
リングの各部名称
各部名称は以下の図の通りです。
なにやら算数の教科書で出てきそうな図ですが。
これがリングだと思ってください。
リングの厚み、幅なども重要ですが、ここではサイズに関することをメインに説明します。
リングサイズとは、指輪の内径の事。その指輪の直径と円周によって決まります。
つまり、例えば10号のリングの場合は直径が○○ミリで、当然円周が○○ミリ、と決まっている訳ですね。
直径に円周率「3.14」を掛けたものが円周となるので、直径が分かっていれば円周は出ます。
(なんだか算数の復習のようですねw)
下記に具体的なリングサイズの票を載せておきますので、確認してみてください。
10号(直径16mm、円周50.3mm)を基準に、1号変わることに1/3mmサイズが変化します。
1/3mm、つまり割り切れないので3.3mmくらいで考えて頂ければ良いんですが、リングサイズの各号の違いはこんな感じになっています。
数字が微妙なので、上記の表記が完全に正確な数字ではない、ということをご理解ください。
リングサイズの表記は各ブランドでもズレがあったりしますが、実際のサイズはほぼ同じなので、どの表記も間違いではありません。
ちなみに、上記の票は日本での表記で、国によって変わります。
例えばイギリスだと数字じゃなくてアルファベット表記だったり。
興味がある場合はそのあたりも調べていただいて。
重要なのは、自分の(またはリングを送りたい相手の)リングサイズがどのくらいか?ですよね。
なので、簡易的なものではありますが、自身のリングサイズを測る方法を説明します。
リングサイズの測り方
1、サイズを計測するタイミング
実は、指の太さはその時々によって変わります。
よく、お酒を飲んだ次の日に手がむくんでいる、なんてことがありますが、この「むくんでいる」時は、明らかに通常よりも指が太くなっていて、リングサイズが大きくなっています。なので、リングサイズを計測する際は、むくみのない状態で測るのが賢明です。
具体的には、お酒を飲んでいない次の日の午前中〜お昼過ぎくらいまで、が良いと思います。
だいたい夕方になるとむくんでくるので。
とにかくむくんでいないタイミングを見計らって計測しましょう。
2、計測の方法
では、実際にどうやって計測するのでしょうか。
簡単です。
指輪を着けたい指の最も太い部分(ほとんどが第2関節)に少し太めの紐やタコ糸などを巻きます。
きつくてもダメですが、緩くてもダメ。ちょうど指に巻きつけて簡単には動かないくらいが良いと思います。
そうやって一周巻きつけたら、一箇所にマジックなどで印をつけます。
印を付ける際は指に巻いた紐、一周していれば2本あると思いますが、「2本とも印を付けて」ください。
ここで一本だけだと意味がありません。
具体的にはこんな感じ↓
そうやって印を付けた箇所の距離を図れば、円周が分かる訳です。
円周がわかれば、上の図などを使って自分のリングサイズがわかりますね。
と、ここまで説明しておいてなんですが、上記の方法はあくまでも簡易的な方法。
少し紐をきつくしたり緩くしたりでサイズが変わってしまうアバウトなものなので、参考程度にお考えください!
では、正確に測るにはどうするか?
リングサイズを正確に測るにはどうするか?
それは、下の画像のようなリングゲージを使うのがベターです。
リングゲージはそれぞれのリングにサイズが表記してあるので、自分の指に会うリングを選べば、自分の指のサイズが分かるという代物。
リングのきつさはリングの幅によっても変わる(幅が広い方が同じサイズでもきつくなる)ので、リングサイズでも幅広のものがあります。
(この点、後で詳しく書きます)
リングゲージは東急ハンズなどでも売っていますし、それこそリングゲージで検索すれば安価なものがたくさんありますので、インターネットでリングを購入する方や、あなたのようにオーダーメイドを考えている方であれば、一つ持っていても損はありません。
※ただし、中には粗悪品もあって、リングサイズが小さいものなどもあったりするようなので、購入の際は注意が必要です。
ですが、わざわざ自分の指を測るためにリングゲージを買うのもな〜と思う場合もあるでしょう。
そんな時は、ジュエリーショップやアクセサリーショップに足を運んで、指のサイズを測ってもらうのも手です。
サイズだけ測ってもらうのは気まずい、という場合もあるでしょうが、そこは思い切って!
ダメなら素直にリングゲージを買いましょう(笑)
そうそう、上記のリングサイズ表は各号ごとのサイズを表記していましたが、当然測ってみると微妙にサイズが合わない、という場合もあるかもしれません。そんな場合は各サイズの中間の数字を使って、例えば10.5号なども製作可能です。
リング幅によるきつさの違い
最後に、上で軽く触れましたが、リングの幅によって同じサイズのリングでもきつさが変わる、という点について説明します。
あなたの指のサイズが10号でぴったりだとして、幅3mmのリングと10mmのリングを比べると、10mmのリングが明らかにきつくなります。同じサイズの場合、リングの幅が広い方がリングがきつくなるんです。3mmはそれなりにスムーズに入るけど、10mmはきつくて入らない!なんて場合もあります。
なので、その場合は0.5号とか1号とがリングサイズを大きく作る必要があります。
とはいえ、リング内側が裏抜きされている場合はまた話が変わってきます。明らかにきつくなるのは、裏抜きのないリングで幅広のもの、と考えていただければ良いと思います。
そんな感じで、幅広のリングの製作をご希望の場合は上記内容も頭に入れておくと、リングのサイズに迷わないかもしれませんね。
またご依頼の際に、リングサイズで迷ったら是非ご相談ください。
できるだけ具体的にリングサイズに関してアドバイスさせていただきます!
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