前回からスタートした「スチームパンク風の狼をモチーフにしたオーダーメイドネックレストップ(長い)」。
もちろん今回も引き続き作り方紹介を進めていきます。
この段階ではほとんど犬に見えますが、作っているのは狼です。
実際に、この後の作業で一気に狼に近づきますので、作業を進めてみましょう。
動物の顔のバランスを取るのに非常に重要なパーツ。
目、鼻、口、それらが大事なのは大前提ですが、「耳」も忘れてはいけません。
特にイヌ科やネコ科は耳の大きさ、向き、立っているのか寝ているのか、そして耳の付いている場所などでかなり印象が変わります。
その辺りをしっかりと考慮しつつ、位置決めから整形まで進めます。
実際に耳をつけたものがこちら↓
まだしっかりと作りこんでいる状態ではないですが、これだけでかなり狼の印象に近づいたんではないでしょうか。
ちなみに、耳はワックスの破片(耳の形に近いほど良いですが)などを大まかに位置決めした頭にワックスペンで仮止めしてから、溶かしたワックスを盛ったり削ったりして作ることが多いです。
耳の部分だけ綺麗に作ってから付けると、位置が間違えたりとかしたところを結局また整形したり、2度手間になるので、とにかく「ガッ」と盛ってしまってから削り出す方向で進めています。
その後耳の付け根部分、というか内側というか、その部分に毛並みを彫りました。
で正面から見た図がこちら↓
光の加減でなんだか左右のバランスが崩れて見えますが、大丈夫。(なはず)
さて、ここで既に気づいている方も多いでしょう。
なんで顔の周りにこんなにボリューム感があるのか。
このボリューム感のせいでなんとなく可愛らしい印象になってしまっていますが、当然この部分は手を加えます。
そう。フサフサの毛並みをこの部分で表現するんです。
ですが、この部分はあえてリアルではなく、シルバーらしさというか、少し造形的な面白さを出したい、ということで、単純に細かな毛を彫ることはやめました。
実際の作業はどんな感じかというと。。。
こんな感じ↑で顔の横部分にラインを彫って・・・
ラインを彫って・・・
ラインを徐々に深くして・・・
さらに深く、立体的に。
そしてこんな感じに。
ラインの中央を頂点にして、三角形の山のようなイメージで毛を表現しています。
毛のふさふさしたイメージを出しつつ、あえて造形物らしさを出すというか、
ただリアルなだけでは少し面白くないな、ということでこの部分をピカピカにしたらいい感じになるだろうと考えた訳です。
これを全体に。逆側はもちろん、頭の後ろも。
そうして完成したのがこちら↓
(なんだかコントラストが強くて見づらいですね・・・)
とりあえず狼が完成しましたが、この段階はあくまでも通過点。
ここからまたガッツリと手を加えていきます。
という訳で今回はここまで!
続きをお楽しみに!
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