前回の記事でオーダー頂いた18金のペンダントトップを紹介しました。
今回も引き続きオーダーいただいたペンダントトップのご紹介です。
前回のものとご依頼主様はもちろん違いますし、デザインやモチーフも違いますが、同時期にご依頼があった事や和風のアイテム、そして形状が丸、ということで個人的には共通点を感じて製作していました。
という訳で、早速紹介していきます!
オーダーメイド18金龍安寺蹲ペンダントトップ
今回のモチーフは京都、龍安寺にある蹲(つくばい)。
「我唯足るを知る」
で有名な「知足の蹲踞」を元に製作しています。
正面から。
直径24mm、厚みが1.7mmほど。
日常着用していても違和感のないサイズです。
なかなか秀逸なデザインですよね(元の蹲の話です)。
いかにも日本的なデザインのまとめ方というか、家紋にも通じる「枠の中に綺麗に収める」という事を体現していると思います。
蹲は茶室に入る際に手を清める手水鉢の事。
なので、実際には中央の四角い部分に水が溜まっている訳です。
それを表現するため、文字の周りよりも中央の四角い部分の方が彫りが深くなっているのが分かるかと思います。
また、彫った下の部分はあえて傷というか多少の凸凹をつけて「石を削り出したもの」という事を表現しています。
つまり、今回は「我唯足るを知る」のデザインというよりは、蹲自体がモチーフなんですね。
背面はヘアライン。どうせオーダーするなら色々な表情を楽しみたい、というご依頼主様のご要望で、背面は磨かずに梨地(風)仕上げにしています。
そして、オーダーメイドならではという特徴が今回のトップにはあるんです。
バチカンのサイズをチェーンの太さに合わせる
今回はご依頼主様の「お持ちのチェーンを付けたい、そしてバチカンはそのチェーンに合わせて可能な限りタイトに」というご要望で、実際にチェーンをお持ち込みいただき、それに合わせてバチカンのサイズを決定しています。
通常、様々なチェーンに対応可能にするため、バチカンはある程度余裕を持って製作するのが一般的。
もちろんトップとのバランスも考えつつですが。
ですが今回はチェーンにギリギリで通るサイズにしたので、ある意味そのチェーン専用と言えるようなタイトなバチカンになっています。
チェーンは普通にバチカンを通そうとしても留め具の部分で引っかかってしまい、通りません。
なので、バチカンを前、または後ろにぐっと寄せて、金具の部分を斜めに入れるような形で入れます。
あと0.5mm小さかったらこのチェーン(の留め具)は通らない、それくらいタイトなバチカンです。
タイトなバチカンにしたことでトップ本体とのバランスもとても良く、チェーンとの一体感も出ました。
磨いた文字部分と荒い仕上げの凹み部分との対比がとても良いですね。
18金は変色もしにくいですし、背面を梨地にしたので素肌に貼り付く事もなく、簡単なメンテナンスで長い間ご愛用いただけると思います。
全体としてはシンプルなデザインながら、細かい部分までご依頼主様のご要望を織り込んだ、オーダーメイドならではの一品となりました!
今回のオーダー品のスペックは以下の通り。
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18金オーダーメイドペンダントトップ
素材(Material):K18イエローゴールド、
サイズ(Size):φ24mm×厚み1.7mm、バチカン内径7×4mm
参考価格:¥120,000〜
納期:約2ヶ月
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