早くも今年12分の1が終わり、2月に突入しました。
なかなか定期的にブログアップ出来ませんが、不定期でも徐々にアップしていきますので、今後とも何卒お付き合い下さい。
さて、去年の年末にかけてオーダーいただいたアイテムが色々とありますが、今回はその紹介第2段。
今回も18金のリングになりますが、珍しくガッツリレディースのアイテムなんです。
18金オーダーメイドミル打ちクラシカルリング
今回のリングはある意味G-IRONらしく無い、というか、アクセサリーというよりは完全にジュエリーの部類に入ると思います。
こちら!
非常にクラシカルなイメージで可愛らしい繊細なリング。
ご依頼主様お持込の石をセットし、周りにはミル打ち。
ミル打ちとは
ミルグレインとも言いますが、縁に小さな粒々を規則的に並べる事で、非常にクラシカルな印象を出す技法の事です。
ミルタガネという道具を使い、一粒一粒手作業で打ち込んでいきます。
今回のリングは腕部分にもしっかりとミル打ちを施しています。
リングサイズは16号。最も幅のある部分で5mm、腕部分の最も細い部分で1.5mmとなっています。
華奢で繊細なイメージですが、昨今流行の非常に細いリングとは違い、しっかりとした強度も保っています。
ご依頼主様お持込の石はパライバトルマリンとダイヤモンド。
どれも非常にグレードが高く、特に中央のパライバトルマリンは非常に綺麗なネオンブルーで、見る人の目を奪います。
パライバトルマリンとは
「世界三大希少石」と呼ばれるほど希少性の高い石で、通常のトルマリンとは違いネオンブルーやネオングリーンで非常に深みのある発色をするのが特徴です。
1987年にブラジルのパライバ州で発見された比較的新しい宝石ですが、現在は非常に産出量が少なく市場にもあまり出回らないため、「幻の宝石」とも呼ばれるほどです。
そしてその希少性から、極上のものは1ct(カラット)辺りの価格が最も高い石(ダイヤモンドよりも!)として有名です。
石留めに関してはいつも以上に丁寧に裏抜きした事で、たくさんの光を取り込んで、かなりキラキラと反射します。
見えない部分にもこだわりを。
リング腕部分には透かしが入っています。この透かしにはある理由があるんですが、それは後で説明するとして。
この透かし模様もかなり細かく繊細。
リングの幅が約3mm、透かしを入れるスペースは約2mm程の幅しかなく、かなり細かい作業でした。
上にも書いた通り、この透かしには実は理由があるんです。
それは、リング腕中(内側)にあるものがセットされているため。
この腕部分の茶色いもの。
これが実は木材なんです。
G-IRONでは木材とシルバーやゴールドを組み合わせたアクセサリーを製作していますが、それを知ったご依頼主様からリングの内側に「ある木材」をセットできないか、とご相談をいただきました。
その木材とは、伽羅(きゃら)。
香木で知られる非常に高価な木材である伽羅をセットして、香りを楽しみたいとのことでした。
そしてその部分を密閉してしまっては香りが閉じ込められてしまうので、透かしを入れることで指を近づけると香木の香りが漂う、という仕様にしたんです。
今回、この伽羅について色々と調べましたが、まあとんでもないもので。
色々と想像以上のもので、とてもびっくりしました。
そう言ったこともあり、少しでも無駄に出来ないと木材の加工にはかなり慎重を期しました。
もし興味がある方がいれば、ググってみてください。
ちなみにこの伽羅も石と同様にご依頼主様のお持ち込みです。
木材のサイズとしては非常に小さなものですが、それでもかなりしっかりと香りが漂っていました。
ミル打ちや裏抜き、木材のセットなど様々な技法を駆使し、ダイヤモンド、パライバトルマリン、そして伽羅と非常に高級な素材をお持ち込みいただいたことで、繊細で可愛らしく、クラシカルで高級感があり、素材にも存分にこだわりを詰め込んだ、まさにジュエリーとして一生ものと呼べる様なリングとなりました。
まさにオーダーメイドならではの一品だと思います!
ゴツ目でメンズのアイテムが多いと思われがちなG-IRONですが(実際にそうなんですけど笑)、今回の様な繊細なアイテムも作れるんです!
気になる方は是非お気軽にお問い合わせ下さい!
それでは最後に今回のリングのスペックを紹介して、終了となります。
それではまた!
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K18オーダーメイドリング
素材(Material):K18YG(18金(5分割り))、ダイヤモンド、パライバトルマリン、伽羅
リングサイズ(Size):16号
参考価格:¥105,000~(石、木材お持ち込み)
納期:約2ヶ月
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