クリスマス、また年内納期のオーダー品の製作も終盤を迎えまして、現在追い込みの段階に入っています。
ご依頼いただいたアイテムはご希望の納期に間に合わせますので、もう少々だけお待ち下さい!
今回紹介するオーダーメイドネックレス(ペンダントトップ)は18金。
ここ数年ゴールド、特に18金のご依頼が多いですが、今回も同様に18金で製作させていただいた作品です。
実際にアイテムを紹介する前に、今回の18金に関して少しだけ説明しましょう。
18金イエローゴールド(6:4 – 逆四分割り)
今回使用した地金はイエローゴールドですが、一般的なイエローゴールドが5:5(五分割り)なのに対し、少し赤味を抑えた逆四分割りと呼ばれる地金です。
一般的なイエローゴールドが五分割り、と書きましたが、これは割金の配合比の事です。
五分割り
まずは基本の五分割りの説明を簡単に。
18金の場合は75%が金で、残り25%に金以外の金属(銀と銅)が混ぜられていますが、その金以外の銀と銅の配合比が五分、つまり5:5で混ぜられているのが五分割りと呼ばれる地金になります。
割金(わりがね)に関しては以前の記事、ゴールドの表記について、カラーゴールドについてなどで書いていますので、参考にしてみてください。
銅を多めにすると赤に、銀を多めにすると緑に近づいていきます。
5:5は上記の通り一般的に使用される18金の配合比となります。
少し赤味を強くした四分割りがあり、これは銀が4、銅が6という配合になります。
そして今回のアイテムはその逆。「逆四分割り」になります。
逆四分割り
逆四分割りは銀が6、銅が4で一般的なイエローゴールドよりも少しだけ赤味を抑え、緑が強いカラーゴールドになります。
最近は赤味を抑えたゴールドが流行っているので、逆四分割りはオススメの地金になります。
実はピンクゴールドも同様に赤味が強すぎないものが流行っていますが、そちらの詳し話はまた後日という事で。
それでは実際にオーダーいただいたアイテムを紹介します!
K18YGのオーダーメイド舵輪ネックレス
今回紹介するアイテムは船の舵(舵輪)をモチーフにしたペンダントトップです。
18金イエローゴールド(逆四分割り)の舵輪ペンダントトップ。
サイズは横幅が45mm、輪っかの外径が30mm、厚みが2.5mmとかなり大きめ。
そしてご覧の通り所狭しと石が敷き詰められています。
石は天然ダイヤモンドで直径は舵輪中央部分が1.5mm、輪っかとバチカン部分が2.1mm。
合計で64pcsセットされています。
どちらもSIクラスで合計のカラット数は約1.6ctとなります。
背面は光の透過を考慮して穴を貫通させています。
ハンドル部分の太さは直径2mm。
しっかりとした太さがあるのでボリュームがあり、強度も申し分ありません。
バチカンの背面にはご依頼主様のご要望でG-IRONの刻印を打刻させていただきました。
背景を黒にすると石のギラッと感が伝わるかと思います。
今回のペンダントトップ、中央の円の部分と輪っかの部分、それからバチカンをキャスト(ロストワックス製法)で、ハンドル部分を地金から製作しています。
ハンドル部分は一つづつ削り出しで持ち手部分を整形しています。
その後輪っかの側面に開けた貫通穴に地金の棒を挿し込みロウ付けして組み立てました。
形状自体はシンプルな舵輪ですが、素材、サイズ、そして石留めで唯一無二のブリンブリンスタイルネックレスに。
非常に高級感がありまさに一点もの、オーダーメイドにふさわしい一品となりました。
最後に、実は今回のオーダーメイドアクセサリーのご依頼主様は、なんと漁師をされている、という事で舵輪のモチーフになったんですね。
例えば理容、美容師であればハサミや櫛をモチーフにする、大工であれば鉋やノミを、といった風に、職業に結びつけてモチーフを決める、というのも面白いですね。
オーダーメイド頼んでみたいけど、具体的にどうしたいのか決まらない、というあなた、ぜひ今回の作品や職業に関係したもの、などのアイデアを参考にしてみてはいかがでしょうか?
という訳で、ネックレスのスペックを紹介して今回の記事は終了です!
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K18YGオーダーメイド舵輪ペンダントトップ
素材(Material): K18YG(18金(逆四分割り))
サイズ(Size):45mm×40mm、厚み2.5mm
参考価格:¥300,000〜
納期:約2ヶ月
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次回、年末年始の予定その他について書く予定なので、そちらもチェックよろしくお願いします!
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