前回はシルバーの表記について説明しましたので、今回はゴールドと、その他の素材に関しての表記の説明したいと思います。
ちなみにシルバーに関する表記の記事はコチラ。
シルバーは1000分率で表記される、と前回のブログで書きましたが、ゴールドは24分率で表記されます。
つまり、24金=純金ということですね。
24金は「K24」と表記します。
Kとはカラット(Karat)の略で、金の純度を表す単位です。
(ちなみに、ダイヤモンド等の宝石の重さを表す単位もカラットですが、こちらは(Carat)で、金の純度とは別のものです)
K24=24金=純金という訳ですが、こちらもシルバー同様、金そのままでは柔らかくアクセサリーとしての使用には向いていない為、他の金属を混ぜた金合金にする事が多いです。
最もメジャーなものは18金。
K18の表記で、18/24、つまり75%の金を含む金合金という事です。
その他にも
K22 =22金=91.7%金
K20 =20金=83.5%金
K14 =14金=58.5%金
K12 =12金=50%金
K10 =10金=41.7%金
K9 =9金=37.5%金
など様々な純度の金合金があります.
お持ちのアクセサリーやジュエリーに入っている刻印に上記のような表記があれば、金合金という事ですね。
ちなみに↓のペンダントトップはK10YGでのオーダー品。
もちろん純度が高い方が高価ではありますが、それぞれ強度、色味、そして価格が違うので、一概にどれが良い、とは言えません。
※ちなみに、海外の表記では「750」など1000分率での表記もあるようです。
もし海外製のゴールドアクセサリー、ジュエリーに「750」などの刻印がある場合、18金という事ですので、参考までに。
さて、シルバーは混ぜる金属「割金(わりがね)」の違いによって色が変わる、という事を前回書きましが、ゴールドも全く同じように、割金の種類、量、配合比によって地金の色が変わります。
代表的な割金としては銀、銅、パラジウムなどが有りますが、これら(だけではありませんが、)の配合比を変えることで素材の色を変えているわけです。
基本のゴールドのカラーはいわゆるイエローゴールド(YG)で、18金の場合などは特に表記のない場合が多いですが、10金などの場合は「K10YG」などの表記がされる場合が多いです。
18金の色と10金の色は見比べるとはっきり違うぐらいに違うので、「一応イエローゴールドですよ〜」という説明のために「YG」と付けたのではないか、と想像しています。
その他にも、ピンクゴールド「PG」、そしてホワイトゴールド「WG」が有名なところでしょう。
堂の割合を増やすとピンクゴールドに、パラジウムの割合を増やすとホワイトゴールドになるわけですが、さらに金の含有量が加わるので、
「K18WG」とか
「K14PG」という表記になる訳です。
ちなみに、ホワイトゴールドに関しては「パラジウム」自体が非常に高価な素材なので、「K18WG」などは同じ18金でもYGよりもかなり高価な素材になります。
さらに、ホワイトゴールドとはいえ、真っ白な素材ではないので、基本的にロジウムメッキがかけられています。
メッキに関しては良し悪しがありなんとも言えませんが、「WGってそうゆうもんだ」と覚えておいていただければ。
ゴールドの表記に関してだいぶご理解いただいたと思います。
そこで、偶にある「K24GP」、「18GP」に関しても説明しましょう。
これはK24、K18と書いてありますが、GP=Gold Platedの略で、いわゆるメッキの事です。
つまり、金メッキの製品ですよ、という事。
その製品の素材が金という事ではないので、ご注意くださいね。
さらに最近では、GF=Gold Filled、ゴーフドフィルドという表記も出てきています。
これはメッキとは違いますが、素材の表面に金をコーティングしているものなので、素材が金ではない、という点は「GP」も「GF」も変わりません。
ゴールドのジュエリーをご購入の際は是非チェックしてみて下さい!
ゴールドの表記に関してはとりあえずこんなところでしょうか。
実は日本古来の配合でそれぞれ読み方があったりとかなり奥が深いのですが、そこまでいくとなかなかマニアックになっていくので、今日はこの辺で(笑)
シルバーに限らず、ゴールドやその他の素材もオーダー承っておりますので、お気軽にお問い合わせください!
その他の素材に関してはまた後日記事を書きます!
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