さて今回もオーダーいただいた結婚指輪の作り方紹介を進めていきます。
前回キャストから上がったリングの湯道を削り、リングの腕中(内側)をある程度仕上げました。
リングの真円を出し、サイズを設定に合わせて調整してから内側の傷を細かく揃えている状態です。
そして↓が手を入れた後。
工程としては、ペーパー(紙やすり)〜ヘラがけ&炭研ぎ〜仮磨きという感じ。
もう少し具体的に説明すると、今回は吹き上がりの鋳肌がとても綺麗だったので、鉄鋼ヤスリで削る必要もなく、ロールペーパーの#600からスタートしました。ちなみにロールペーパーとはリューターに取り付ける工具で、紙やすりが棒に巻き付けてあるだけのシンプルなものです。
こちら↓がロールペーパー。荒さ的には黄色〜緑〜青〜オレンジとだんだん細くなりますが、他にもいくつか種類があり、場合によって使い分けます。
ペーパーの目が詰まって削れなくなったらその分だけ剥けばまた新品になるので、使い勝手も良くかなり重宝している工具の一つです。
#600から#1000までかけたらロールペーパーは終了。
そして次の作業がプラチナを仕上げる上で欠かせない作業になります。
ヘラには素材、形状、太さなど様々な種類があり、用途によって使い分けます。
ヘラがけの極意はとにかく力を入れて、しっかりとこすること。あとは個人的には一定方向からだけでなく、色々な方向から押し当てることでムラのない表面にすることができると思っています。
ヘラ棒で力強く押し当てることで傷が潰れると同時に、地金が締まり、硬くなります。なのでプラチナに限らず、細めのリングなどでは行うことをお勧めします。
仕上げ磨きの直前、傷取りの最終段階で行います。
さて、この炭磨ぎとヘラがけを行うわけですが、順番的にはまず炭磨ぎを行います。丁寧に全体をしっかり炭磨ぎしたら、次いでヘラがけ。
これでかなり傷が綺麗になりますが、終わりではありません。
再度炭研ぎ〜ヘラがけを行い、さらに傷を綺麗に取り除きます。
そしてさらにもうワンターン。
炭磨ぎ〜ヘラがけを3回繰り返すと、非常に綺麗な表面が出来上がります。
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