前回紹介したプラチナ製の結婚指輪の作り方を今回から数回にわけで紹介していきます。
ちなみにこれ↓ですね。
オーダーのみならず、結婚指輪をご検討中の方、是非参考にしてみてください!
原型製作
指輪のデザインによりますが、地金から直接製作する方法、ワックス原型を製作してキャストで製作する方法、など様々。
今回はデザインやその仕様の都合上、「シルバーで原型を製作してから型取りをして、プラチナでキャストする」という方法をとりました。
シルバーに限らず、地金でリングを製作する方法を簡単に説明します。
地金でのリング製作方法
申し訳ないですが、製作途中の画像がないので、今回は文章で説明します。
後日、画像付きで地金から製作するリングの作り方を紹介したいと思います!
1、板を製作する
製作するリングの厚み、幅、長さにあった地金を用意します。
板がある場合は必要なサイズに切る、板が無い場合は地金を溶かし、叩いて伸ばしてローラーで整え、必要サイズの板を製作します。
2、板を丸める
芯金を使って板を丸めます。
板の両端から木槌で叩き、芯金に合わせて徐々に丸めていきます。(この辺は画像が無いのでわかりにくいですね。すみません!)
3、板の端同士をロウ付け
板の端同士をぴったりと隙間なく調整(この辺りのテクニックは今回は割愛します)したら、その部分をロウ付けします。
これでとりあえず輪っかになりました。
4、真円を出す
とりあえず輪っかになったリングを芯金に通し、木槌でコンコンと叩きます。
そうするとリングの歪みがなくなり、真円が出ます。
5、傷取り等仕上げ
真円になったリングはおそらく小さな歪みや傷があるので、ヤスリで凸凹を取ったり、傷を細かく揃えたりして、その後は磨き等の仕上げに進みます。
文章のみで分かりづらいと思いますが、こんな感じで地金からリングを作ります。
というわけで、話をオーダー結婚指輪に戻します。
地金で製作したリング
上のような手順を踏んで地金で製作したリングがこちら↓
今回は結婚指輪なので当然ペアリング。そして薄めのリングを2枚組み合わせて作るので計4個のリングを作りました。
そしてこのリングは、大きくて幅の広いものと小さくて幅の狭いものに分かれます。
ちなみに、幅の広い小さいリングに幅の狭い大きいリングがぴったりとはまるようになっています。
地金で製作したリングを加工していく
幅の狭い大きなリングを甲丸状に加工していきます。
荒目の鉄鋼ヤスリで不要な部分をガンガン削ってから、中目で傷を整えます。
そして、ある程度傷を整えてリング同士を組み合わせたものがこちら↓
できるだけタイトに、でもきつ過ぎず、理想は賞状の筒のような空気が抜けるイメージ。
さて、これでとりあえずリングのおおまかな準備、土台部分は完了。
この後はそれぞれのリングの細かな部分を加工していきます。
またしばらくリングの作り方を進めていきますので、しばしお付き合い下さい!
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