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今回ご紹介するアイテムは年末にご依頼いただいたオーダーメイドアクセサリーで、納期が無い中でなんとか製作した作品です。
アイテムとしてはシンプルなのですが、なんとか間に合うようにと必死で製作した覚えがあります。
早速紹介します。
オーダーメイド 削り出し シルバーペンダントトップ
今回紹介するのはペンダントトップ。
最大の特徴は、地金からの削り出し、という点です。
シルバーの塊を削り出して製作したペンダントトップ。
サイズは35mm×15mm、厚み7mm。
かなりボリュームのあるサイズで、しっかりとした重量感が感じられます。
全体としてはかなりシャープな形で、仕上げは使い込んだような小傷の入った仕上げ。
エッジのみ燻しが薄くなっているので、トップの形状がしっかりと分かります。
なぜ削り出しで製作したのか?
今回のペンダントトップは上にも書いたように削り出しで製作しました。
最も大きな理由としては、「時間の短縮」のためです。
いつもであればこういった形の塊はキャスト(ロストワックス)製法で製作します。
地金をがっつり削るのは大変なので。
ですが、キャストはその製法上ワックスがシルバーになるまで、少なくとも2日間かかってしまいます。
クリスマスまでの納期をご希望でしたが、ご依頼頂いてから納期までにかなり時間がなく、キャストの時間も節約したかったんですね。
また、直線で構成されたデザインなので、ヤスリだけで整形できる、という点もあり、地金を削り出す方向で進めました。
地金を削り出す、といっても一体どんなふうに行うのか、よく分からないと思うので、簡単に手順を説明したいと思います。
製作手順
地金(今回はシルバ−925)の塊を削って整形した訳ですが、そんなに都合よく塊がある訳ではありません。
なので、こちらで持っているシルバーの地金(粒や板)を溶解して一つの塊にするところから始めます。
仕上がりのサイズがスッポリと入る大きさの直方体を作るので、必要な分の地金を計算して、バーナーで溶かします。
あけ型に溶かしたシルバーを流し込んでインゴットを作ります。
そのインゴットを叩いて伸ばして必要なサイズが取れる大きさの直方体を作ってから、いよいよ削り出します。
糸鋸でできるだけ不要な箇所をカット(これがまた厚みがあるので大変!)
そこからはひたすらヤスリで削っていきます。
ですが、いくら粗めの鉄鋼ヤスリでも非常に時間がかかるので、結局はベルトサンダーで大まかに削りました。
シルバーは粉や粒などは再利用できるので、可能な限り取っておきますが、サンダーで削ってしまうと回収は難しいです。
なので出来れば使いたくないのですが、背に腹は変えられません。
できる限り時間短縮をするため、ギリギリまでサンダーで削ります。
ただかなり熱を持つので、冷やしつつ。
でほぼ仕上がりのラインまでサンダーで削ってから、鉄鋼ヤスリ〜紙やすりと傷を細かくします。
その後はベット製作したバチカンをロウ付け。
ペンダントトップとして形ができたら磨きの直前の段階まで傷取りを行い、全体を燻してから様子を見ながら燻しを剥がして良い雰囲気に仕上げていきます。
ざっと説明しましたが、上記のような流れで今回のペンダントトップを制作しました。
そんな訳で、納期に間に合うように必死に制作した今回のペンダントトップ。
なんとか納期に間に合い喜んでいただけたので何よりでした。
ただ、他のオーダー品との兼ね合いでどうしても時間に余裕がなく納期までに間に合わない、という場合もあり得ます。
ぜひオーダーをご検討中のあなたは時間に余裕を持ってご依頼ください!
最後に今回のトップの仕様を載せて、終了です。
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SV925オーダーメイドペンダントトップ
素材(Material):SV925(シルバー925)
サイズ(Size):35mm×15mm、厚み7mm
参考価格:¥35,000〜(特急料金込み)
納期:約10日
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オーダーありがとうございました!
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