以前の記事でバングル割れのリペア(修理)に関して紹介しましたが、その時、バングルが折れてしまう理由の多くは着脱時に強引に曲げる事、という説明をしました。
ご存知の通り、金属は曲げれば曲げるほど金属疲労を起こし、折れやすく、割れやすくなります。
着脱時に広げたり閉じたり、歪みを気にして何度も手で曲げているうちに、負担のかかっている弱い部分がボキッと折れてしまう、というパターンが多いんです。
折れてしまったバングルはこれは直すしかないので、いつでもコチラからご連絡いただきたいと思いますが、やはり折れないならその方が良いのは間違いありません。
なので、今回は正しいバングルの着け方と外し方を簡単に説明したいと思います。
バングルの着け方・外し方
詳しい説明は後述するとして、先ずは簡単な動画を作ったのでご覧ください。
動画を見ていただければ着脱方法はほぼ分かると思いますが、少し具体的に文章でまとめてみます。
バングルを着ける位置
着脱する際に重要なのはバングルを着ける手首の位置。この位置が適正だと思ったよりも小さなバングルも入ったりします。
それがここ↓。
手首の頸動脈のすぐ下、軽く押すと凹む柔らかい部分があります。
この場所がバングルの着脱の際に使う部分です。
バングルの着け方
1,上の画像の赤い丸の部分、押すと凹む柔らかい部分ですが、ここにバングルの端を当てます。
2,当てた部分を支点にして、回転させるように手首の周りを這わせます。
サイズが適正であれば、これだけで素直にバングルは手首に装着されているはずです。
バングルの外し方
バングルの外し方は着け方の逆をすればいいだけ。
バングルの端を手首の「例の部分」に当て、装着時とは逆回転で手首を這わせれば簡単に外れます。
これだけなので着脱は簡単ですよね。
では、上に書いた「適正なサイズ」とは何か、という点に関して説明します。
適正サイズのバングルとは
適正サイズのバングルとは一般的にはきつすぎず緩すぎず手首に負担のかからないサイズと言えると思いますが、それよりも、着脱時にバングルに負担のかからないサイズかどうか、がリペアという視点からは大事になります。
つまり、バングルの周囲や形状ももちろん大事ですが、最も大事なのは「スリットの幅」と言えるのではないでしょうか。
スリットの幅、つまりバングルの端同士の距離ですが、ここが狭ければ当然着けるのはきつい、緩ければ簡単に外れてしまう。
なので、スリットの幅が合っているバングルを適正サイズとここでは言いたいと思います。
では、適正サイズのバングルのスリットの距離はどのくらいでしょう?
当然人それぞれですよね。
そこで、手首の厚みを参考にすると良いです。
バングルのスリットが手首の厚みに大体合っていれば、適正なサイズのバングルと言えると思います。
こんな風↓に、バングルのスリットを縦にして、手首に通してみます。
個人的には、手首の厚みよりも少しスリットが狭い(けど通る)くらいのサイズ感がベストだと思っています。
自分の手首の太さを具体的に知らなくても、とにかくスリットの幅が自分に合っていればバングルとしては問題なく使える(とはいえ、極端に大きなものや小さなものは当然使えませんが)ので、ショップなどで試しに着ける際は上記を参考にしてみましょう。
その上で、下記のバングル着用の際の大事なポイントを守れば、長期間使用できると思います。
バングル着用時の大事なポイント
一番上にも書いた事ですが、大事な事はバングルを曲げたり広げたりしない事。
必要最小限の曲げなどを極少ない回数行うのであればおそらく折れることはありません。
(とはいえ、曲げる際はゆっくり、徐々に力を加えていく感じで曲げなければいけません。勢いでグイッといくと、下手すれば一発で折れます)
ですが、それを繰り返せば結局いつかは折れます。
なので、可能な限りバングルに力を加えない事が、長年着用するための大事なポイントとなる訳です。
とはいえ、バングルは基本的に長細い棒を曲げただけのものなので、どうしても折れる時には折れます。
そんな時も(モノによりますが)修理は可能なので、諦めないでください。
リペアのご依頼はコチラから。
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さて、今回はバングルの正しい着脱方法に関して説明させていただきました。
今持っているバングルを長い間使うための参考にしていただくもよし、オーダーの際の参考にしていただくもよし、万が一折れてしまった場合はリペア(修理)のご依頼をいただくもよし。
意外と着脱方法を勘違いしている方がいるので、この機会にご自身のバングルの着脱方法を見直してみてはいかがでしょうか!?
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