オーダーメイドシルバーバングルの作り方〜素材準備編〜

                                
2016.07.27

オーダーメイドシルバーバングルの作り方〜素材準備編〜

鍛金
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このブログでも書いてきましたが、アクセサリー・ジュエリーの作り方にはいろいろな方法があります。

今まで、ワックスから製作するロストワックス(キャスト製法)での製作を主に紹介してきました。
結婚指輪では原型はシルバー地金から製作しましたが、その後は型取りを行ってキャストでプラチナにしました。

今回から紹介するアイテムは正真正銘地金作業のみ。
しかもこのブログでは初めて紹介する、バングルです。

というわけで、オーダーいただいたシルバーバングルの作り方を進めていきたいと思います。

地金(材料)の用意

今回のバングルは地金、つまり金属をそのまま加工して製作するので、材料となる地金を用意します。

今回の地金はシルバー。
シルバ−950の地金を使用します。

材料となる地金のサイズがバングルのサイズに合うものであればそのままアイテムの製作に入れますが、残念ながらサイズの合う地金がありません。
ですので、持っている地金をサイズに合わせて加工する必要があります。

地金を溶かす

今回は前述した通りSV950のシルバーを使用します。
純銀の粒(笹吹き)に銅などを溶かし混ぜて950、つまり95%銀の地金を作る事もありますが、今回は950の板があったのでそちらを加工します。
とはいえ、幅や長さ、厚みが全く合わないので、まずは一度地金を溶かし、バングルに合うサイズに加工していきます。

ある程度のサイズにカットしたSV950の銀地金をチョコ皿という溶解用の小さな皿に入れ、バーナーで温めます。
ORDERMADE BANGLE1(溶解1)
しばらく火を当てて溶け始めてきた状態。

ちなみに、チョコ皿も購入したままでは使用できず、加工する必要がありますが、その点に関してはまた後日詳しく紹介しましょう。

さらに火を当て続けると・・・
ORDERMADE BANGLE1(溶解2)
こんな風に全体が溶け、一つの塊になります。
この段階だと、シルバーは完全に溶けて液体状になっています。
メタルスライムみたいな感じでしょうか。

この溶けた状態の金属を「湯」と言います。

溶けた状態のシルバー(湯)を「開け型」に素早く流し込むと、シルバーのインゴットになります。
開け型は溶かした金属を流し込むための型。こんな感じ↓
開け型
開け型も他の道具や工具と同様に大きさや形など様々。
この開け型は中の棒を動かすことでいろいろな形のインゴットを作ることが出来ます。

さて、型に流し込んで固まったインゴットを酸洗いしてからは「鍛金」作業に移ります。

インゴットを叩いて鍛える

型に流し込んだ状態のシルバー、インゴットのままの状態ですとまだまだそのまま使える状態にありません。

そこからシルバーを叩いて鍛えつつ伸ばし、指定のサイズまで加工していきます。

このあいだの作業の画像がないので、別の画像で代用しますが、こんな感じでシルバーを金づちでガンガン叩きます。
金槌で地金を叩く
時に慎重に、時に激しく、表面が全て叩いた金槌の跡になるように全体を叩きます。
基本的には断面が正方形になるように、叩きながら幅や厚みを整えます。

金属は叩くうちに加工硬化で硬くなってきます。そのまま叩き続けると金属疲労で割れてしまうので、途中で火を当てて「焼き鈍し(やきなまし)」を行い、金属を柔らかくしてからまた叩きます。
加工硬化ややきなましに関しても詳しく書くと非常に長くなるので、ここでは割愛。
機会があればまた別の記事に書きます。

さて、金槌で叩いてある程度の寸法、形まで整ったら、続いてローラーで地金を伸ばします。

これ↓がローラー。
ローラー
ローラーの間に銀を挟み込み、回転させることで厚みを整えます。厚みが薄くなると自然に長さも長くなります。

こちらも叩いている時と同様に、むしろそれよりも多い頻度で「焼き鈍し」を行い、割れたりヒビが入らないように慎重に伸ばします。

そうしてある程度伸ばした地金がこちら↓
ORDERMADE BANGLE1_1
ローラーには溝が掘ってあり、その溝を利用することで直角の銀の棒が作れます。

とりあえずこれで素材(地金)の準備は完了。
ここから実際にバングルに加工していくわけですが、本日はここまでという事で。

次回バングル加工編、お楽しみに!

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