オーダーメイド結婚指輪の作り方〜その5〜

                                
2016.07.16

オーダーメイド結婚指輪の作り方〜その5〜

ORDERMADE Marriage Ring2_1_6
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さて今回もオーダーいただいた結婚指輪の作り方紹介を進めていきます。

前回キャストから上がったリングの湯道を削り、リングの腕中(内側)をある程度仕上げました。
リングの真円を出し、サイズを設定に合わせて調整してから内側の傷を細かく揃えている状態です。

リング外側の仕上げ

内側に続いては、リングの外側を進めていきます。
少しわかりづらいですが、順を追って画像で紹介していきます。

こちら↓が吹き上がりの状態。リングの内側のみ仕上げた状態で、外側にはまだ手をつけていません。
ORDERMADE Marriage Ring2_27

そして↓が手を入れた後。
ORDERMADE Marriage Ring2_30

工程としては、ペーパー(紙やすり)〜ヘラがけ&炭研ぎ〜仮磨きという感じ。

もう少し具体的に説明すると、今回は吹き上がりの鋳肌がとても綺麗だったので、鉄鋼ヤスリで削る必要もなく、ロールペーパーの#600からスタートしました。ちなみにロールペーパーとはリューターに取り付ける工具で、紙やすりが棒に巻き付けてあるだけのシンプルなものです。

こちら↓がロールペーパー。荒さ的には黄色〜緑〜青〜オレンジとだんだん細くなりますが、他にもいくつか種類があり、場合によって使い分けます。
ロールペーパー
ペーパーの目が詰まって削れなくなったらその分だけ剥けばまた新品になるので、使い勝手も良くかなり重宝している工具の一つです。

#600から#1000までかけたらロールペーパーは終了。

そして次の作業がプラチナを仕上げる上で欠かせない作業になります。

炭研ぎ、ヘラがけ

炭研ぎ(炭磨ぎ)とヘラがけ、この二つの作業がプラチナのアイテムを仕上げる上で欠かせない作業で、これを面倒臭がってしっかり行わないと、仕上げに影響が出ます。

炭研ぎ

紙やすりの代わりに「炭」をつかって金属を研磨する方法。
ペーパーと違い目が詰まることもなく、傷を細かく揃えるのに向いています。特にプラチナのような粘りのある金属の研磨には非常に有効です。

さらに、個人的にはプラチナに限らず、シルバーやゴールドでも使用しますし、特に平面的なアイテムは必ず使います。
それはなぜか。
炭を砥石などで削り平面を出す事が出来ますが、平面の出た炭で平面的なアイテムをこすると綺麗な平面を出せるからです。
(ちょっと何を言っているのか分かりづらいですねw)
また割ったり切ったりして好みのサイズに調整出来ますし、ペーパーでは磨けないような部分も磨く事ができるので、多くの場面で使用します。

ちなみに、炭磨ぎに使う炭は通常の木炭ではなく、「朴炭」という研磨用の炭です。通常の木炭では荒い傷が付いてしまうので使用できません。

ヘラがけ

「ヘラ(ヘラ棒)」と呼ばれる鋼鉄製の棒を素材に強く押し当てることで表面の傷を潰して磨き上げる方法。
ちなみにこちら↓がヘラ。
ヘラ
ヘラには素材、形状、太さなど様々な種類があり、用途によって使い分けます。
ヘラがけの極意はとにかく力を入れて、しっかりとこすること。あとは個人的には一定方向からだけでなく、色々な方向から押し当てることでムラのない表面にすることができると思っています。
ヘラ棒で力強く押し当てることで傷が潰れると同時に、地金が締まり、硬くなります。なのでプラチナに限らず、細めのリングなどでは行うことをお勧めします。
仕上げ磨きの直前、傷取りの最終段階で行います。

 

さて、この炭磨ぎとヘラがけを行うわけですが、順番的にはまず炭磨ぎを行います。丁寧に全体をしっかり炭磨ぎしたら、次いでヘラがけ。
これでかなり傷が綺麗になりますが、終わりではありません。
再度炭研ぎ〜ヘラがけを行い、さらに傷を綺麗に取り除きます。

そしてさらにもうワンターン。
炭磨ぎ〜ヘラがけを3回繰り返すと、非常に綺麗な表面が出来上がります。

仮磨き

その後は様子を見つつ、シリコンポイントをかけたり、必要無ければ荒目のコンパウンドを付けたバフ布で磨きます。

簡単ですが、傷取り〜仮磨きまでの作業はこんな感じ。細かなテクニックよりも全体的な流れを掴んで頂ければと思います。
今まではメンズもレディースも同じ流れで進めていましたが、実は今回紹介した流れの作業はメンズのみのお話。
レディースは行わない、という訳ではなく、今回の作業の前にもう一つ行う事があるんです。

なので、次回はその点に関して説明したいと思います!

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