燻し(いぶし)に関して

                                
2016.06.19

燻し(いぶし)に関して

ONESTONEPENDANT
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さて、長々とお届けしてきたオーダーリングの作り方紹介は今回はとりあえず一旦お休みにして、
その前にシルバーアクセサリーの製作に必要不可欠な作業に関して説明したいと思います。

それは、燻し(いぶし)に関してです。

燻しをかける

燻しとは、シルバーアクセサリーによく見られる、凹んだ部分、溝の中、などが黒く変色している状態のこと。
意図的にシルバーを黒くして陰影を強調したり、アンティークっぽさを出したりしますが、意図的に燻すことを「燻しをかける」、などと言います。

↓の画像で言うと、リングの場合正面の文字の中やサイドにある模様の中、ネックレスで言うと中央の文字の周りの枠部分の黒くなっているところが燻されたところです。
燻し
スカル(ドクロ)のリングの目の中や鼻の中が黒くなっているのも燻しによるものです。

では、なぜシルバーは黒くなるのか。
それは、硫黄成分との化学反応(硫化)でシルバーの表面に「硫化銀(りゅうかぎん)」が発生するため。
この硫化銀が黒いんです。
よく、酸化という方がいますが、酸化ではなく硫化です。
シルバーアクセサリーを放置して時間が経つとだんだんと色が茶色っぽく変色していくのはご存知かと思います。
これは、空気中の微量な硫化水素と銀が反応して、表面が硫化銀化しているためです。
なので、シルバーアクセサリーを保管する場合は、空気に触れないようにチャック付きのビニール袋などに入れるのが良いです。

ちなみに、上に書いたように硫黄分(硫化水素)と反応して黒くなるので、シルバーを着用したままで温泉に入るのはやめましょう。
浸かった瞬間に茶色〜黒に変色してしまいます。
万が一温泉に使って変色してしまった場合、キレイに落とすのは意外と大変です。
根気強くシルバー磨きクロスでこするか、液体のクリーニング液で落とすか、になりますが、液体のクリーニング液は必要な燻しまで落としてしまうので、お勧めはしません。
どうしても落ちなくて困ってしまったら、磨き直しの作業も承ります(¥500〜)ので、お気軽にお問い合わせください。

ちょっと脱線しましたが、つまり、硫化して黒くなってしまうというシルバーの特徴を生かした技法が「燻し」です。
燻しの有る無しは一目瞭然。

↓画像では左が燻しアリ、右が燻しナシです。
燻しの有無
燻しをかけるかけないは作品のデザイン、雰囲気によって決めますが、オーダーメイドの場合、燻しの有無もご希望があればお選び頂くことが可能です。

燻しの方法

燻しのタイミングとしては、傷取り、傷揃えが終了した後、磨きの前にかけることが多いですが、それも製作者や作品によって順番は様々。一通り磨き終えてから燻しをかける場合もありますし、一概には言えません。

具体的な燻しの方法として
・燻し液に漬ける
・燻し液を塗る
の2通りに分かれます。
漬ける方法と塗る方法では燻し液の種類が違いますが、漬ける場合はお湯に溶かした燻し液にシルバーを漬けて黒くし、その後重曹で磨いて燻しを薄くして再度燻し液につけて・・・と何回か繰り返します。
一度で厚く燻してしまうと剥がれやすくなるので、重曹で磨いて燻しを薄くして何度か重ねることで強い層を作ります。
漬ける場合は全体が黒くなるので、燻し後に不要な部分を磨いて燻しを剥がします。

塗る燻し液は「銀黒」というもので、塗った瞬間に燻されるので、ある程度燻したい部分のみを狙って燻すことが出来ます。
ただ、こちらもつける方と同様に一度塗って黒くしたら終わり、というよりは、燻し液を塗る〜重曹で磨く〜再度塗る〜再度磨く〜と繰り返すことで強い相を作るのが好ましいです。

燻し液にもいろいろな種類があるので、可能であれば色々と試してみるのも良いでしょう。
ものによって多少色味が違うので、好みの色味が出ると良いですね。
 

現在作り方紹介を進めているこちら↓のリングは燻しをかけますので、次回は燻しをかける作業から進めていきます!
ORDERMADE Skull Ring1_18

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