オーダーメイドリングの作り方〜その5〜

                                
2016.06.18

オーダーメイドリングの作り方〜その5〜

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前回に引き続き、オーダー頂いたリングの作り方紹介を進めていきます。

前回、ワックス原型からキャスト完了して上がったのがこちら↓
ORDERMADE Skull Ring1_16
まずは湯道を除去する、という事からスタートしました。

キャスト後の工程

アイテムによって方法は様々ですが、基本的にG-IRONの場合は一つ一つの作業を手順を踏んでじっくりとやります。

芯金で真円出し

リングの場合は湯道を取った後で真円出し。
芯金(しんがね)と呼ばれる鉄の棒にリングを通し、木槌で叩いて歪みを直します。
槌、芯金関係
↑画像の左から5番目、テーパーのついた鉄の棒が芯金です。
こんな感じ↓で芯金に通したリングを木槌で叩きます。
リング真円出し
叩く時にもいくつかポイントがありますが、大きくは二つ。
・リングの下半分くらい(テーパーの広い方)を叩く
・リングの一部分のみを叩かず、全体的に叩く
という感じでしょうか。

一概には言えませんが、芯金の構造上、リングを芯金に通した際、上部分(テーパーの狭い方)に隙間が出来るので、
リングの上半分を叩くと逆に歪んでしまいます。
なので、下部分を叩いたら、リングを逆から通して残りの下半分を叩く、という感じで全体を綺麗に整えます。
一部分のみ叩くと、その部分だけ薄くなります。リングの構造上一部分しか叩けない、という場合もありますが、そういった場合以外は基本的にリングを全体的に叩いた方が歪みは小さくなります。

芯金に通して叩くことでリングの真円を出す訳ですが、その時サイズも多少広がります。
叩き過ぎると設定していたリングサイズよりも大きくなってしまう可能性もあるので、ある程度注意が必要です。

ワックス原型の制作時に「予定よりも0.5〜1号程度大きめに作る」ということを書きましたが、キャストすると単純に縮む、というー(マイナス)と、リングを叩いて真円を出す際に多少広がる、という+(プラス)と両方のバランスを取ることが大事です。
さらに、その後リング内側の仕上げに入る訳ですが、「どの程度削るのか」という点も考慮する必要があります。
キャスト後の真円出しでどのくらい叩く必要があるのか、リングの幅、厚み、デザイン、仕上げ方によって変わってきますので、その辺りの見極めが重要、という事ですね。

真円が出たら、次の工程に進みます

表面の傷を細かく整える

湯道を除去し、リングの真円出しをした後、キャスト上がりの表面(鋳肌)をなめらかに整えます。

アイテムによって仕上げ方は変わりますが、今回は鉄鋼ヤスリはリングの腕部分のみ使用し、その他の部分はリューターポイントで進めます。
リング腕部分を中目〜細目までかけた後、その他の部分を「ロールペーパー」というリューターポイントで削っていきます。

ちなみにこちら↓がロールペーパー。
ロールペーパー
紙やすりが棒に巻いてあるだけのシンプルな工具ですが、シンプルなだけに非常に使い勝手が良く、荒さも通常のペーパーのように様々で、アイテムの状態によって使い分けます。

まずは粗めのロールペーパー(#150程度)で全体を当てて、表面のデコボコを無くし、傷を揃えます。
ORDERMADE Skull Ring1_17
この際に形状的に気になるところなどがあれば修正します。
(とはいえロールペーパーに頼っていては形を修正する事は難しいので、必要に応じて鉄鋼ヤスリで削ります)

次に、同じ工程をペーパーを細かくしながら何度か繰り返します。
番手としては、#150〜#400〜#600〜#1000という感じ。
その間にも#240や#800などがありますが、一つづつくらいなら間を空けても問題ありません。

こちら↓が#600をかけたところ。
ORDERMADE Skull Ring1_18
上の画像と比べると、かなり傷が細かくなっていると思います。

ポイントとしては、「前の段階のキズを完全に消す」事。例えば#400をかける時には#150の傷を完全に消さないと、細かな番手になった時に#150の傷が残ってしまう、という事です。
それから、リングの外側だけでなく、当然リングの内側もかけます。

最終的に#1000までかけたら傷取り工程は完了。

この後は燻し〜磨き、と仕上げの工程に進みます。
という訳で、本日はここまで。次回で完成予定ですので、お楽しみに!

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