オーダーメイドは高い?安い?

                                
2016.06.07

オーダーメイドは高い?安い?

ORDERMADE Wolf PendantTop/SV925
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今日は結構重要な話題です。

以前のブログでも書きましたが、オーダーメイドをご依頼の上で最も大事な事は「何が欲しいか」で、金額ではありません。
ですが、実際に手に入れることができる金額なのか、どうしたって気になる所ですよね。

具体的な金額はアイテムのデザインや仕様が決まっていないと出す事は出来ませんので、あくまでもイメージの話になってしまいますが、
オーダーメイドをご検討の上で少しでも参考になればと思います。

ORDERMADE Dragon Pierce/K18YG

ジュエリー・アクセサリーの製作方法

オーダーメイドのお見積もりを出す上で、当然〇〇はいくら、××はいくら、と金額をそれぞれ出していく訳ですが、
その前に、ジュエリー・アクセサリーの製作工程を分かっていないと、お見積もりに出てくる言葉の意味が分からないと思いますので、軽く説明します。

アクセサリーの製作方法は幾つかありますが、大きく分けると2通りの方法になります。

1、地金(素材となる金属)から直接制作する方法(彫金、鍛金)
2、型を制作し、金属を流し込んで制作する方法(鋳造、キャスト)

1に関しては至極単純。シルバーのアイテムであれば、シルバーの塊や粒、板などを溶かして叩いて伸ばして直接アイテムを製作する方法です。
例えば、シルバーの長細い板を丸めて、端同士をくっつければ、リングになります。
板に穴を開けて輪っかを通せば、ペンダントトップになります。
と言うと非常に簡単そうですが、もちろん加工にはそれなりの技術や知識が必要になります。

2はいわゆる鋳造技法での製作。
キャスト、またはロストワックス製法とも言います。
「ワックス」と呼ばれるロウのような素材を削ったり溶かしたりして、アクセサリーの原型を製作します。
ここで製作したワックスを「ワックス原型」と言い、その後の作業のすべての元となります。

ワックス原型を鋳造(キャスト)と言う工程でシルバーにします。
この辺りは少し説明が長くなるので、詳しくは「こちら」をご覧ください。
(またキャスト製法に関しては後日詳しくブログに書きます)

1、2どちらの工程もアクセサリーとしての形が出来上がったら、傷取り、磨き、(必要に応じて石留め、彫刻、燻し)等の仕上げ工程を経て、作品の完成となります。

お見積もりの内容

上記のようにアクセサリーを製作していく訳ですが、それぞれに工賃や材料費が発生します。
この部分を細かく金額で出したものがお見積もりとしてお客様に提示する金額になります。

具体的には。
1、地金から製作する場合
・地金代(材料費)
・地金加工工賃(切り出し、整形等)
・仕上げ工賃(傷取り、磨き等)
・宝石代(必要に応じて)
・石留め工賃(石を止める場合)
・その他雑費(消耗品等)
という感じ。

2、鋳造(キャスト)で製作する場合
・ワックス原型製作工賃
・地金代(キャスト工賃込み)
・仕上げ工賃(傷取り、磨き等)
・宝石代(必要に応じて)
・石留め工賃(石を止める場合)
・その他雑費(消耗品等)
という感じ。

大きく違うのは、地金を直接加工して製作するのか、ワックス原型を製作してキャストするのか、という部分です。
ですが、工賃の比重としてはどちらも変わらず、1の場合地金加工工賃、2の場合ワックス原型製作工賃が「0から製作する部分」なので、最も手間がかかり金額的に高くなる部分です。
とはいえ、これは素材によっても変わるので、一概には言えません。
ゴールドやプラチナを使用する場合やダイヤモンドの大ぶりなものなどを使用する場合は、材料費が最も高くなることも少なくありません。

ORDERMADE Dragon Pierce/Pt900
さて、ここでようやく本題に戻ります。

オーダーメイドアクセサリーは、結局高いのか?安いのか?

これに関してはなかなか難しい問題ではありますが、例えばシルバーのリングで一本10万円だとしたら、「高い」と思う方もいるでしょう。
材料費としては相当大ぶりなものでも2万円を超えることはそうありません。
材料費から考えると、(特にシルバーアクセは)「高い」と思う方が多いと思います。
ですが、よく考えてみましょう。
上記にある通り、地金の加工やワックス原型の製作など、「そのアイテムのためだけ」に100%時間を費やす訳です。

既製品のアイテムは原型を製作した後で複製用の型を作り、大量に生産しますので、原型の製作費を製作する大量の個数で割ることが出来ます。
ですが、オーダーメイド(特に一点物)の場合、その工賃は全て一つのアイテムにかかってくる訳です。

大量生産品であろうが、一点ものであろうが、原型製作にかかる時間は変わりません。
当然デザインによりますが、原型製作にかかる時間はかなりのものになるんです。ものによっては数日まるまる掛かる事も。

そのため、どうしたって金額的には既製品よりも高くなってしまうのは間違い無いんです。
※一部インポートブランド等は定価が異常に高いものもあり、一概には言えませんが。

さらに言うと、製作に入るまでに打ち合わせ〜デザイン〜お見積もりとかなりの時間を費やす訳です。
その点は金額に乗せることはありませんが、そういった点も既製品よりも膨大な時間がかかっている訳で、つまり「既製品と同様のアイテムを既製品と同様の金額で買える訳がない」という事なんです。

だから、ある程度金額がかかってしまうのは当然で、
逆に安くする事は仕事としての質を落としたり、結局はお客様に気に入ってもらえるような作品を作る事が出来ずに自分の首を絞める事にもなりかねません。

と「高い」点にばかりフォーカスしていますが、次は逆に考えてみましょう。

G-IRONの場合、最低単価は決まっていませんが、大体でいうと、リングやペンダントトップで5万円〜、ピアスで1万円〜といった感じでしょうか。
シンプルで小ぶりなもの、時間をかけずに製作できるもの、などに関してはもっと安くなります。

例えば、自分のこだわりを詰め込んだ「本当に欲しい世界に一つだけの指輪」を5万円で買えるとしたらそれは高いでしょうか?
上にも軽く書きましたが、一部インポートブランドなどは5万円で買えるリングだとかなり限定されて、それなりにごついものなどは買う事が出来ません。

それに、自分が欲しいものを本気で考えて、打ち合わせして、作っている途中を確認したりと普通ではなかなか出来ない様な体験ももれなくセットで付いてくる訳です(笑)
さらに言うと、お届けまでにはそれなりにお時間を頂くので、すぐに手に入る訳では無く、「手元に届くまでのドキドキ感」も体験できてしまうんです(笑)
既製品は誰が買おうが分かりませんが、オーダーメイドはお客様一人のために全力を尽くして製作する訳です。

少し冗談ぽく書きましたが、実はそれってかなり贅沢な時間なんじゃないでしょうか?
「自分が本当に欲しいものをワクワクしながら待つ時間」と考えると、決して高いものではないと思うのです。
逆に言うと、それなりに高い金額を払うからこそ、ドキドキやワクワクを味わえるのかもしれません。

金額の高い安いは個々人の主観や考え方が大きく反映されるので一概には言えませんが、
「待つ時間までも買っている」と考えると、オーダーメイドを依頼する楽しみも広がるかもしれませんね。

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