ネジ止めクリップのススメ

                                
2016.10.07

ネジ止めクリップのススメ

ネジ止めクリップ
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今回は少しマニアックな話題を書いていきます。
興味のある人は是非最後までご覧ください!

マニアックな話題というのは、ブレスレットやウォレットチェーン、キーチェーンなどで良く使用されている「クリップ」に関して。
↓画像のチェーンの両端の2個がクリップ。先端の輪っか部分が開くようになっていて、洗濯バサミのように握ることで開閉します。
SVクリップ

実は、G-IRONはオーダーメイドアクセサリーの製作、ラインナップアイテムの販売、の他に、アクセサリーのリペア(修理)も行なっているんです。
(リペアに関してはまた後日詳しく書きます)
そこでよくご依頼いただくのが、上記のクリップの破損。

クリップの内部にはスプリングが仕込まれているんですが、そのスプリングが中で折れてしまい、バネが効かなくなってしまった、という内容です。
ちなみにこちら↓がクリップの内部。構造はクリップによって何パターンかありますが、基本的にはシンプルな構造で、どれもスプリングが折れたら構造的に終了です。
184

修理の作業的にはクリップを一度上の画像のように分解してからスプリングを仕込み直して再度組み立て、という流れ。
と文章にしてしまうととても簡単ですが、もちろんそんなに簡単ではありません。

クリップの構造によっても作業の内容が変わりますし、場合によっては問題のない部分を一度切らなければいけなかったり、そもそも構造の違いによって手順が変わるのでその見極めが難しかったり。
スプリングもステンレスのバネ線を使用してこちらで巻いてバネを作りますが、スプリングの巻き数、巻き方、太さ、どれを取ってもかなり印象が変わるので、そのクリップにあった巻き方をする必要があります。

つまり、リペアはそれなりに手間がかかるため、金額的にもそれなりにかかってしまうんです。

そこで提案。(ようやく本題)

クリップの固定方法をいい加減見直しませんか?

今までのクリップはほぼ100%「かしめ」で固定されていました。つまり、アイテムの一部を叩いて伸ばすことで外れなくしていた、という訳です。
今まで結構な数のスプリング交換リペアを行なってきましたが、クリップの構造によってかしめの場所は変わっても、「かしめで組み立てる」という方法以外で組み立てているクリップを見たことはありません。

ですが、上記に書いた通り、かしめで組み立てられたクリップは分解の時点で大変ですし、組み立てる際も手間がかかります。
最悪の場合、本当は必要ないのに「かしめるためにロウ付け(溶接)しなければいけない」という無駄な作業が必要になります。
ロウ付けには当然「火」を使います。
ですが、下手に火を当てて何でもかんでもくっつけるのは得策ではありません。火を当てるということは(100%ではありませんが)シルバーにとっては負担なので、やはり当てずに終わるのであればその方が良いのです。

そこで、私が推奨するのがクリップのネジ止め。

ネジ止めクリップとは

ちなみにネジ止めってどうゆう事?という方も多いでしょう。
前回、前々回の記事で紹介したウォッチバンドのクリップがネジ止めなので、画像貼っておきます。
REVOLVE GEAR WATCH BAND2_10
クリップの中央、直線の溝が切られた真鍮製の頭がネジです。
クリップの軸となる部分に穴を開けてネジ溝を切り、ネジを回して固定しています。
(簡単に抜けてしまわないように接着剤で固定しています)

このクリップはオーダーメイドで一から製作しましたが、既存のクリップをネジ止めに変えることも可能です。

ネジ止めクリップの利点

今までかしめていたクリップをネジ止めにすると何が良いか。
まず絶対的にリペアが楽になります。
今までは最悪の場合一部切ってロウ付けし直し、という流れでしたが、ネジ止めであれば外すのは誰でもできます。
しかもかしめと違って緩むこともまずありません(接着剤で固定しているので)し、緩んでもネジを締め直せばOK。

そしてもう一つ。ネジの頭を好きに加工できる点でしょうか。
かしめの場合はどうしてもシンプルなものにならざるを得ませんが、ネジの頭は自由に加工できます。
結局大事なのはネジ部分で、頭に関してはなんとか回すことができればデザインは自由。
既存のネジの頭を切り取り、新たに製作したパーツを取り付ければ良いんです。
(実際に上の画像のネジ頭は真鍮の棒を加工して一から製作したものを既存のネジにロウ付けしたものです)
例えばスカルのネジ頭にしても良いですし、宝石を留める事だって出来ます。

それ一点だけでも、既存のクリップとかなり差別化を図れるのではないでしょうか。
素材に関して当然自由で、もシルバーはもちろん、真鍮、ゴールド、プラチナでもOKなので、本体とのコンビネーションを楽しむことも出来ます。

上記のような理由で、個人的にはクリップにはネジ止めを推奨しています。

オーダーでクリップをご依頼されることはそんなに多くありませんが、もしオリジナルのクリップが欲しい、という方は、ぜひネジ止めクリップにすることをオススメします。
クリップのオーダーはかなり上級者向けではありますが、手にした時の喜びはリングやネックレスとはまた違ったものがありますよね。
気になる方はぜひお気軽にお問い合わせ下さい!

また、後日詳しく書くつもりですが、クリップスプリング交換のリペアに関してもご希望でしたらネジ止め加工に改造出来ます。
リペアをお考えの方で今回の内容が気になる方はぜひお気軽にお問い合わせ下さい!
リペアに関して詳しくはコチラ

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今日は少しマニアックな内容でしたが、いかがだったでしょうか。
過去のオーダー品、それらの製作方法、そしてオーダーメイドに関してのポイントなどの他に、今回のようにマニアックな視点での記事も色々と書いていきますので、今後ともよろしくお願いします!

 
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