連日紹介しています、「スチームパンク風狼ネックレス」の作り方紹介、今回で早くも5回目となりました。
作品によって紹介するポイントは微妙に違うのですが、今回は細かな部分が多く、どうしてもサクッとまとめるには難しい。
かといってこまめに写真を撮っているわけでもなく、ところどころ抜けたりしているので、その分文章で説明したりして、結局長くなってしまうんですね。
というわけで、まだしばらく続きそうな予感がしていますが、最後までどうぞお付き合いください!
前回で狼の頭につける機械のパーツ、おおまかに作り上げました。
歯車、リベット、なにやらタンクのようなパーツ、それらが雑多に並んだ感じ。
スチームパンクらしい雰囲気は出ていますが、まだこれではバッチリとは言えません。
スチームパンクはその名の通り「蒸気機関の時代がそのまま続いたら」というテーマで構成された世界観なので、今のままでは少し物足りません。
スチーム、つまり蒸気を通すためのパイプが欲しいところ。
さらに、単純にかっこいいという理由ではありますが、片目にスカウターならぬゴーグル?ルーペ?を付けました。
ルーペはしっかりとねじ止め(している雰囲気)。
正面から見るとこんな感じ。
構造的に完璧に目に被せるのは難しいのですが、パイプの部分を曲げたりしてなんとか違和感のないくらいまで調整しています。
このあと少し微調整していますが、とりあえずこれにて本体のワックス原型は完成。
続いてバチカンの製作。
と言っても細かい部分の説明は特になし。
やることは本体の時と同じで、土台となる紫のワックスで製作した部分に緑のワックスで製作した別パーツを組み合わせて製作しています。
当然この段階ではバラバラになります。ちなみに狼本体も同様。
紫の部分はシルバー、緑の部分はブラス(真鍮)でキャストするため、あえて色の違うワックスを使用した、というわけです。
さて、これにてようやくワックス原型の完成。
ワックス原型の完成
完成したワックス原型を載せておきましょう。
ここで注目すべきはこちら↓
頭をくりぬいたその中、機械のパーツがはまる部分はご覧の通り穴を開けています。
「ロウ付け時の空気を逃がす」ため、というのが大きな理由ですが、そうであるならば貫通させてしまっても良いのです。ただ見た目的に面白いかな〜というか、なかなかこういった形の裏抜きというのもないかな〜ということで採用しました。
ちなみに「ロウ付け時の空気を逃がす」、という部分に関して、よく分からない方もいるかと思いますので、又後日詳しく説明したいと思います。
さて、そうして完成したワックス原型ですが、このあとご依頼主様に原型の確認をしていただいたところ、狼の部分をもっといかつい感じに変えて欲しい、というご要望をいただきました。
ので、目をつり上げたり、歯を食いしばったりと修正を加えて、最終的な完成となりました。
それがこちら↓
最終ワックス原型
元のワックス原型の状態と比べると、歯を食いしばって獲物を狙っているような雰囲気になっているのがわかるかと思います。
だいぶ長くなってしまいましたが、これにてワックス原型の完成。
次回からは吹き上がり(キャスト上がり)以降の紹介となりますので、お楽しみに!
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