オーダーいただいたアイテム「スチームパンク風狼ネックレス」の作り方紹介、今回も進めていきましょう。
今回で第3回。
前回でメインの狼がとりあえず完成しました。
今回はこの狼にさらなる加工を加え、そしてスチームパンク風と言っている機械部分に入っていきます。
狼の頭を削る
一旦完成した狼の頭を↑画像のように削ります。
この削った部分に機械のパーツをはめ込む訳です。ある程度バランスを見つつ、大まかなラインを引いてから削ります。
後ろ側はこんな感じ。
そして削った部分を綺麗になだらかに揃えていきます。
横から見ると、こんな感じ↓
「ここまでがっつり削るのであれば、頑張って毛を彫る必要なかったじゃん!」
という声が聞こえてきそうですが、その通りです(笑)
ですが、縁の部分まできっちり彫りたかった、つまり切り替えの部分のエッジを綺麗に出したかった、という事と、何より個人的な性格ですね。
どうせ削ってしまう場所でも、「その場所が完璧に確定していない(機械部分の位置は目分量)」ので、とにかく一度作り上げてから、場所等決めよう、という感じ。
感覚的には一度完成させたものの表面を一枚削る、一皮むく、といったイメージでしょうか。
機械部分のパーツの製作
そして、この削った部分に、できるだけぴったりと合うように別のワックスを加工してはめます。
このあと細かい彫刻などが入るので緑を使いましたが、こういった3次元局面にははっきり言って合わせにくい!
ハードワックスの青、紫、緑とメジャーな3カラーの中で、緑が最も硬いので切削性には優れていますが、やはり曲げ加工には向きませんね〜。
粘土のようなものでギュッと合わせられれば良いんでしょうが、この後の加工を考えるとなかなか難しい。
ので、ワックスの板を場所ごとに溶かして少しづつ曲げたり盛ったりして、徐々にカーブに合わせていく方法で進めました。
ですが緑のワックスがそれなりに硬いので、カーブに強引に合わせると割れてしまう。実際に何度か割れたり亀裂が入ったりして、面合わせには非常に苦労しました。
ので、単純にカーブに合わせた加工をするのであれば、青や紫のワックスの方が良いでしょう。
ですが、逆にそれだけきっちり合わせないと割れてしまう=強引に面合わせが出来ない、ということは、これでしっかりと合わせられればそれだけ完成度の高いものになる、という事です。
そう言って自分を奮い立たせ、なんとか緑のワックスで続けました(笑)
前から見るとこんな感じ↓
なんだか頭にスライムでもくっ付いているように見えなくもないですが。。。
とにかく段差に可能な限り合わせるために、かなり時間と労力を使ったのを覚えています。
ですがここまでいけば、あとは楽しい細かな造形が待っている!
(実際にはそんな甘くなかった訳ですが・・・)
というわけで、次回はこの後の細かな造形部分を紹介していきたいと思います。
次回もお楽しみに!
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